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strength and…   作者: まなか
19/50

春希の親友

そして、翌朝

大体9時ぐらいだろうか

俺は通信機で滝さんに呼ばれ、滝さんのいる自室へと向かった

とりあえずノックをする

「失礼します、滝さん、いますか?」

「ああ、鍵はかかってないから、入りなよ」

開けると、リーダーだからか、自分たちの部屋より少し大きかった

「…司令官が、ここ使っていいよって言ってくれてな 昨夜まではみんなと同じ6畳の部屋だったんだが、8畳の空き部屋があったみたいだ 」

「司令官は、滝さんに指揮官の自覚を持て、と言いたいのでは?」

滝さんは俺の傍に来て扉を閉めた

ガチャリ

「こんなに広い部屋もらったら能力者を辞めるなって言われてるような気がしてな」

肩を窄めて苦笑いをする滝さん

「そういえば、もう滝さんはクロークを着ないんですね?普段着のままで」

「ああ、あの人が最高指揮官みたいなものだから… とてもじゃないけど、俺はあの人の前で司令官姿にはなれないよ」

机の椅子を俺の目の前に差し出し

「座っていいよ」

「すみません」

まじまじ滝さんを傍で見るのは、久しぶりだ

間近で見ると意外にも体格がいい

細い身体だが、筋肉質だ

「滝さん そろそろ聞きに行く頃合じゃないですか 裕也を、誘いに」

俺が真剣に言うと、ニッと笑った

「それが聞きたくてお前を呼んだんだ 支度するから、ちょっと待っててくれ」

部屋で少し待ち10分後…

滝さんは普段よりカジュアルな服装に変わった

「よし、行くか 戦闘服でお前の友達んち行く訳にはいかないだろ」

「裕也はそんなこと気にしないと思いますが…一応、アポ取りますね」

俺は携帯で裕也を呼び出す

「もしもし、裕也?今家にいる? …うん、そう、その件だよ ……滝さんもいるけど大丈夫? 」

裕也は少し考えたがOKをもらった

「OKだそうです、滝さん」

「よっしゃ、行くか! 」

司令官に外出許可をもらって、俺と滝さんは裕也の家へ向かった

司令官は滝さんの格好に驚いた

「……タンクトップ以外の私服も着るんだな」

「これはよそ行きです 」

薄い長袖のTシャツ、春らしいコートを着ていた

「ま、たまにはいいだろう、敵がくれば途端に余裕はなくなる 今は敵も力を温存しているらしいから気をつけろ 」

「分かりました、じゃ、行くぞ、春希」

「はい!」

俺たちはテレポートで裕也の家へ向かった


裕也宅――

「裕也ー 春希だけど、お邪魔していいか?」

インターホン越しに挨拶すると、割と早くに裕也が出てきた

「おはよう、裕也 滝さんも一緒だよ」

「……おはよう」

「指揮官も一緒か、緊張するなー 俺は一人暮らしだから、なんも気にしなくて大丈夫だよ 2人とも入って」

俺たちは言われるがままに入った

「しかし、お前はもうあそこの施設に入って大分経つんだろ? まださん付けなのか?」

言われるがままに裕也の家に入ったが、久しぶりに見たけどやはり綺麗に整頓されていた

裕也はヤンキーみたいな格好をしているが、実は綺麗好き 確か高校の自己紹介でも趣味は掃除、と言った程

「ああ…初めて能力者、っていうのに出会ったのも滝さんだし、歳も離れてるし 何より指揮官だからな 早々タメ口で話せないよ」

裕也は滝さんをじっと見る

「……春希、お前こいつに脅されてんの?」

裕也に言われ俺はびっくりする

「なっ!!そんなんじゃねえよ!なあ、滝さん!!…滝さん?」

滝さんは俺に近づき、急に顎クイをした

「とって食っちまおうか?」

突然の低い声に俺は背筋が凍った

「滝さん!!悪ノリはやめてください!!」

裕也はゲラゲラ笑う

「っははは!指揮官さん、なんかノリがいいなあ、気に入ったよ、指揮官さん、俺の名前知ってるよな?」

「ああ、金堂裕也、だろ? あの時は敵に催眠術をかけられてたんだってな 大丈夫か」

裕也は俺たち2人をリビングのソファに座らせた

「ああ、なんともない、大丈夫さ 」

「なら、あんた…やはり能力者の可能性が高いな」

裕也はキッチンへ向かい麦茶を用意している

「能力者って、氷とか、火とか、雷、風なんかを扱うんだろ? 俺にそんな技が出るのかな」

裕也もリビングのソファに座った

「能力者になりたいか?」

滝さんが問うと、裕也は静かに話し出した

「…少し、昔の話に戻ります」

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