裕也との戦闘
「ふふ…死ね…蒼山滝…」
「俺は、まだ死ねない!!リュザもまだ倒していないのに!!」
警報ベルを鳴らしたが、数分経っても仲間が来ない
「くそっ…なんで仲間が来ないんだ!!」
「私の仲間を呼んだ 彼らは今頃戦っているだろう 敵と」
「なんだって!?さてはお前、春希の友人じゃないな!?さては何者だ!?」
滝さんは確かに首を絞められたが、なぜか喋れている
首を絞めている力が弱いのだろうか
滝さんは勢いよく起き上がった
「ハア、ハア…くそっ…毎回毎回、俺の命を奪おうとしやがって!!」
なんとか体勢を整えて、腰に刺していた折り畳みの棍棒を構えた
「さすがは最強の能力者…この程度ではびくともしないな」
「何度も首を絞められてるからな、対策ぐらい、どうにかしてるさ!」
滝さんは棍棒を前に出して、裕也めがけて突き刺す
「はああっ!!」
<挿絵>
裕也は棍棒の端を真っ先に掴んだ
「棍棒はやられやすい武器って知らなかったか?」
「たとえそうであろうと、俺はこれしか使えないんでね…」
俺と貴志、伊月、壮志四人が集まり、集中治療室に集合した
「な、何者だ!!」
「赤島春希!」
「緑原貴志!」
「杉田壮志!」
「藤波伊月!!」
俺は心の中でしまった、と思った
こういうときのためにまだチーム名を決めていない
「まさか…俺たち…」
貴志も察する
「ああ、そのまさかだ…チーム名をまだ決めていない…」
壮志もやれやれとした顔をした
これには敵の姿の裕也もずっこけた
「き、貴様ら、真面目に戦う気はあるのか!」
裕也の姿を見て、やはり普段と姿は変わっていた
「裕也…?裕也だよな、俺の親友の」
「ああ 俺は君の親友、金堂裕也だ」
異変に気付いた伊月は武器を構える
「春希、きをつけて!!敵は裕也さんに乗り移ってるのよ!!」
「こいつに変装している貴様に言われたくないな そこの女」
伊月は苦い顔をする
「伊月、逃げろ!!」
壁に後ろで隠れていた滝さんは、伊月を察して声を上げる
しかし、裕也は伊月に容赦なく技をぶつける
「”破”!!」
勢いの強い衝撃波が伊月を襲う
「ああっ!!」
「伊月!!」
滝さんは慌てて伊月を逃がそうとして、伊月を抱きしめた
「滝さん!?」
「正体がばれちゃ、俺も危ない というか、俺が襲われて緊急のベルを 鳴らしたんだけどな」
「ごめんなさい、出動が遅くて」
「仲間は全員無事でよかった、とにかく、伊月、お前は司令官室に行って報告してくれ」
「ええ」
裕也はすかさず伊月がいなくなるのに気づき、また技を出そうとした
「そうはさせるか!!」
貴志も負けじと技を放つ
「お前の好きにはさせない!!"清流波”!!」
滝のような勢いよく流れる水が裕也を襲う
「裕也!!」
俺は慌てて裕也のそばに駆け寄る
すると、顔つきがいつもの裕也に戻っていた
「…あれ…俺は…」
「裕也!!」
「春希!?それに、俺はどうして…」
「無事でよかったな、裕也くん」
後ろから歩いてきたのは、司令官だった
「司令官、すみません、こんな集中治療室で戦いなど」
「大丈夫だ、まだ医療ポッドで智嬉は眠りつづけている 智嬉にもケガがなくてよかった それより…君が金堂裕也くん、かね」
裕也は俺の肩に腕を乗せて立ち上がる
「はい、はじめまして、春希の親友、金堂裕也です なんだか、すいません…皆さんを攻撃してしまって…」
「裕也が悪いわけじゃない、悪いのはリュザだ!!」
「どうかね、さっきの戦いぶり、しかとモニターで見ていた 能力者になってみては」
「能力者…俺が…」
裕也は動揺していた
「無理には言わないよ、春希にでも相談して、じっくり考えてほしい」
「裕也…」
「俺は…」




