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strength and…   作者: まなか
14/50

決起 蒼山滝

「智嬉を早く集中治療室に!!」

みんなが急いでいる中、司令官はシルヴァさんに止められた

「滝、伊月、それから、春希 お前たち3人は私と一緒に司令官室へ来なさい」

「――はい!!」

伊月は影武者の役目を与えられるのだろう、俺たちは急いで駆け足で向かった


司令官室――

「滝、良かったな、智嬉が傷ひとつなく無事に帰ってこれて」

司令官は優しい声色で話した

「そうですね、本当に…良かった…」

「智嬉は敵の催眠術にやられただけだよ 気の毒にな 最低でも一日は医療ポッドで眠れば良くなるはずだ」

「シルヴァさん、体調は大丈夫ですか?コールドスリープをしなければいけない期間なのでは」

滝さんがそういうと、司令官はくるりと椅子を横に向けた

「眠るなら、いつでもできる 私の仲間を催眠術をかけて敵に攫われただなんて、しかも能力がない時にそれをやるだなんて卑怯だ 私はそれが許せないのだ」

「司令官…」

「コールドスリープなど、決まっている決まりなどない 私の仲間がやられて、黙って休む訳にはいかん 滝、2年間、よく頑張ったな 司令官として守ってくれてたんだろう?」

滝さんは、その場で泣き崩れた

2年間ずっと緊張していたのだろうか、たった1人で、この施設を守りつづけていた

「司令官…ごめんなさ…っ」

「なにを泣く必要があるんだ 君は胸を張っていいんだぞ 君がいた2年間の間に施設は傷ひとつなかった、それだけでも上出来だ」

司令官は滝さんの頭を優しく撫でた

「あの…まだ司令官に挨拶がまだでした」

「ああ、君は話は聞いているよ 赤島春希くん 今いる現役能力者、赤島飛鳥の息子さんだろう 飛鳥は今、違うチームのリーダーなのだ 」

俺は司令官に言われてハッとした

「親父は今、リュザと戦ってはいないんですか?」

「一応飛鳥はそいつも担当しているが、本来は違う敵と争っているんだ」

「一体…誰と?」

司令官が話そうとした途端、後ろの司令官室の扉が開いた

「司令官、息子には関係ありません!!」

「飛鳥!!」

「親父!!」

親父が意味深な顔をして滝さんをじっと見つめていた

親父が来ると、滝さんは一瞬で泣き止んだ

「……飛鳥は俺の弟、圭介を率いてくれている いつもありがとうございます 弟が、迷惑をかけていませんか?」

滝さんがそういうと、親父はにっこり笑ってこちらに近づく

「まあ、多少強気な性格が災いしてトラブルが発生したりはするが私は彼が好きだよ 反対に、君が弱気な性格なんだね 噂通り、君はいつも死にたい、死にたいと言っている」

滝さんは気まずい表情をした

「うっ…」

「彼は戦いに必ず勝てるといつも信じている 君がそんな弱気じゃ、誰についていけばいいか分からなくなるよ、春希も」

急に親父に振られ、俺は動揺した

「俺はそんなんじゃ!」

「2年間、君がリーダーだったから言わないでいたが… 強敵を目の前にしている今、はっきり言わせてもらう」

シルヴァさんは構わず一喝する親父を止めた

「飛鳥!!やめないか!!リーダーを弱気にさせてどうするんだ!!」

「いいですよ、飛鳥さん 言ってください、俺にどうしろっていうんですか」

親父は滝さんの胸ぐらを掴んだ

俺たちは血の気が引いた

「なっ…親父!!」

「今すぐリーダーをやめろ 弱気すぎる精神は戦いには不向きだ」

「それを言いたくて胸ぐらを掴んだんですか……っ!! 俺はここの施設を守る使命があります!!あなたになんと言われようと、俺はここから離れない!!」

滝さんは力づくで親父の掴んでいた手を離した

「俺は…能力者最強の戦士…ここを守る権利があります…無意味に争いたいなら…出ていってください…!!」

<挿絵>

挿絵(By みてみん)

弱気ながらも、必死に強い目力で訴える滝さん

少し苦しそうに、喉を手で抑えていた

「ふん、長年戦ってきただけあるな そうそうビビらないわけか」

「飛鳥 あまり滝を見くびるな」

司令官は滝さんの目の前に立ち、両手を広げて庇う

「……そのようだな 私は戻るとするよ 弟くんも心配だし」

親父はゆっくり帰っていった

ドアが閉まった途端、滝さんは話し出した

「シルヴァさんがいない2年間…俺を良く思うやつだけではありません、今みたいに悪く思うやつもいました」

伊月はため息をついて話す

「それは仕方ないわ 私もついているから、なにかあったらいつでも相談して!影武者だもの!」

「ありがとう、伊月 それじゃ、智嬉の様子見に行ってきます 司令官」

「ああ」

滝さんは白いジャケットを着て、司令官室から離れた


「……春希 君とはじっくり話がしたい」

「司令官…?」

俺は、緊張で体が固まった

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