設定:ウェキアス
女神の種を埋め込まれた物体。
自分が愛用する道具に埋め込むことで、それに女神の力を宿すことができる。
基本的に一人に対し一つ。
ウェキアスの利点は
1)道具の自動修復能力
2)道具として、基本的に壊れなくなる。
3)特殊な固有能力を有する
4)女性人格を有する。
5)いつでも手元に召喚可能
6)発動体とできる
所有者が死なない限り、その道具が失われることはなく、所有者専用の道具となる。
かなり希少な道具ではあるが、所有者が相応しくなければ、それなりの道具しか生まれない。
発動鍵語は、アートリアとしての名前。
『女神の種』
名称は着けられているものの、実際に物体として観測されたことは一度もない。
ただ、ウェキアスになる際に、金属みたいな光沢を持った種のような形状のものが見えることから、そう呼称されている。
適応し、成長した場合、後述する『アートリア』が顕現するようになる。
『アートリア』は、例外なく女性の姿をしているため、その特殊な力と合わさって、『女神の種』と呼ばれるようになる。
『アートリア』
ウェキアスの女性人格を人間体として具現化した場合の姿。
全てのウェキアスから必ず出るわけではなく、ウェキアスの能力の成長と、所有者との適合が進むことで出ることができるようになる。
人格自体、それなりの格のウェキアスでなければ、発現しない。
人格としては基本的に幼く、十代前半か、それ以下ぐらいの幼い容姿を取ることが多い。
ただ、アートリアも所有者と同様に成長する。
長い時間をかければ、成人女性程度までは成長する。
アートリアは、決して所有者に従属しているわけではなく、命令違反も平然とやるし、反抗もする。
もっとも、所有者とアートリアの性格や嗜好が不一致になることは、まずないため、訣別するということもない。
女神の具現化と呼ばれるだけあって、その姿は例外なく美しい。
素体となった道具の扱いに関しては、かなり高いレベルの技術を持っている。
剣のウェキアスなら、剣技はかなりうまい、といった具合。
また、その性質に準じた能力が使えるので、そういうのがなくてもかなり強い。
なお、『アートリア』として顕現している状態だと、普通に生身の肉体があるため、食事や性交なども可能ではあるが、欲求としては薄く、娯楽的な位置づけである。
『アラキス』
所有者の死後、ウェキアスは、最上級の発動体へと変わる。
この発動体は、ただの抜け殻ともいえる。
この状態のウェキアスを指して、『アラキス』と呼ぶ。
『アラキス』は、ウェキアスに比べると劣るものの、一部の能力は使用可能。
ただし、適応しないと、使うことはできない。
・ウェキアスの段階について
ウェキアスには、能力の状態に応じた段階がある。
これが進むほど、性能が向上する。
『神器化』
ウェキアス
女神の種が物品に宿った状態
ウェキアスの基礎状態であり、最高位の発動体と同じ性能を持っている。
『女神聖誕』
アートリア
ウェキアスに宿った女神の種が成長し、女神の似姿が顕現した状態。
現れる人格は、基本的に主の制御を越えて奔放に動き回る。
その格は、見た目の年齢に現れる。
『神意特賜』
アートリアの現出状態は、それに出力を割いている状態のため、厳密に言うとウェキアスの時より出力は落ちる。
ただ、ウェキアスとしての成長によって、出力自体が上がっているため、そうは見えないだけ。
神意特賜は、アートリアがウェキアスにその身を宿し、聖誕レベルまで格の上がった出力を十全に発揮する状態。
この状態までは、聖誕まで至っているなら、誰でもできる。
『流域顕現』
ウェキアスとしての能力を範囲で広げる能力
この状態で発生する『流域』は、真龍の領域のそれに近く、能力の方向性という制限はあるものの、この上ではほぼウェキアスの所有者の意思にそって魔術が発動する。
流域の中でなら、認識とイメージだけで魔術を行使することも不可能ではない。
それだけに、制御には多大な集中力を必要とはするが、発動できるなら、同等の能力を持たない限りは圧倒できる。
ウェキアスの性質によったことしかできないので、まだ発動の負荷は少ない。
ただし、発動はアートリアによる。
発動するには、アートリアに相応の格がいる。
『神威代行』
流域を広げ、その中で無双の力を振るうとはいえ、これはあくまでもメインはウェキアスであり、アートリア。
アートリアの人格と所有者の精神をリンクさせ、その能力をアートリアではなく、所有者の方が使う。
認識の拡大。魔術の増大。
その能力の爆発的な向上。
何よりも、流域に対する支配力の向上。
アートリアが、その全能力、全権限を、所有者に預ける、ということでもある。
『創世神話』
流域顕現の最上位とも言える技。
流域は、その内部ではアートリアと所有者の意識の共有が行われ、圧倒的な環境制御能力を持つことができる。
ただし、その制御能力は、真龍が持つ『真龍の力によって制御された法則』の影響下にある。
『創世神話』は、その影響下から脱して、本当の意味でアートリアの制御下に置いた世界を生成する。
新しい世界を生成することになるため、世界の中で使った場合、世界の外圧にやがては押しつぶされるため、短時間しか展開できない。
この状態に取り込めたなら、理論的には真龍すら殺せるだろう。
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