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竜殺しの国の異邦人  作者: 比良滝 吾陽
間章:帰還
222/436

設定:真龍、地脈、魔力

『真龍』

世界を支える、巨大なる柱。絶対のバランスを保っており、最強の生物

それぞれに特別な色をしている。

色は、以下の通り。

漆黒、黄丹、黄金、真紅、群青、若紫、常盤、銀煤

数は八で、人類の歴史上、変動したことはない。

一つの大陸に必ず一体。

それぞれ、個別に名前があるとされるが、知られている真龍と知られていない真龍がいる。


真龍の生まれたところに大陸ができ上がる。

その大陸の存在を維持することが、真龍の役目、ともいえる。

基本的には、住処と定めたところから動かない。

この世界の人類の言葉が共通語なのは、真龍が人類に言葉を与えたため。


土地によっては、神のような扱いをされているところもあるが、当の真龍は、自らの扱いについては全く気にしていない。

その視座は人間のそれとは大きく違い、大陸上のすべての生命が滅びても気にしないし、なんなら自分で作ってもいい、とすら思っている。

ただ、人と会話する場合にあっては、その知能に合わせて会話をするため、ただ会話をしているだけだと普通の人と同じ価値観を有しているように見えてしまう。



『魔力生成能力』

真龍は、魔力を生み出す力を持っている。

真龍の生み出した魔力は、地脈を通って大陸の端々にまで届く。

真龍は魔力を吸収する能力を持っているが、魔力の吸収をしなくても、魔力は生成できる。

この能力は、無から有を生み出す能力ともいえる。

真龍が生み出した魔力は、どんな生物でも利用が可能な、万能の魔力である。



『魔力吸収能力』

世界に存在する全ての魔力を吸収することが可能。

吸収対象は、地脈に流れる魔力から、魔術なりなんなりで使用された魔力まで、魔力であればすべて含まれる。

この能力があるため、真龍に対して魔術は一切効果を発揮しない。

真龍は、吸収する魔力の性質は選択可能。

極論、生物が生きるために最低限持っている魔力を吸収してしまうことで、能力圏にいる生物を即死させることも可能。

なお、真龍の能力圏は、その地脈の上。すなわち、大陸全体である。



『環境操作能力』

真龍にとって、すべての魔力は支配下にある。

地脈を流れる魔力も、誰かが使用した後の魔力もどちらも真龍にとっては、同様に使用ができる魔力。

この魔力がある空間については、すべての環境を自由に改変ができる。

その気になれば、森を砂漠にすることも、岩山を沼地にすることも、平野を噴火させることも、温暖な気候を氷雪へと変えてしまうことも自由自在。

ただ、やらないだけ。



『能力圏』

真龍の力が及ぶ範囲。すなわち、真龍がいる大陸全体のこと。

この領域内でならば、真龍は魔術を無効化し、自然環境を自在に操ることができる。



『影響圏』

真龍の力によって、自然には存在しない領域が発生したもの。

ヴェルミオン大陸であれば、黒の森がそれにあたる。

地形は様々だが、特徴として、真龍の色でその一体の地形が染まることは共通している。



『地脈』

真龍の力が流れ込む、世界の血管とも言うべきもの。

大陸中に張り巡らされており、やがては海へと流れ着く。

海中には、地脈は存在していない。



『地脈次元数』

ある一点から、地脈の分かれ道を過ぎるごとに、次数は上がる。

この分かれ道を越えると、地脈上の影響は段階的に薄くなっていく。



『界境域』

世界の境界。

界境域の向こう側は、世界の外、という世界の果て。

界境域では、異世界からの流れ込みが多く発生する。




『魔力』

魔力には、真龍が生み出したすべての生物が使用可能な自然魔力と、誰かが使用した後の使用済み魔力の二種類がある。

生物の体内には、常に自然魔力が吸収されており、使用済み魔力は体外へと放出される。

真龍からしてみればどちらも魔力として利用できる。

だが、真龍以外には、自然魔力以外は使用できない。

この世界の生物は、大なり小なり、生存に魔力を使っている。

特に魔力を使う能力を持っている生物は、地脈の魔力が存在しない領域では死ぬ。

この状態が顕著なのは魔獣で、魔獣に変化した生物は、魔力以外はエネルギーとして吸収できない。

そのため、魔獣は自然魔力が豊富な、地脈から魔力が噴き出している地点に集まる。

そうでない場所で発生した魔獣は、不足する魔力を補うため、他の生物を襲い、使用前の体内に蓄えられた自然魔力を奪い取ろうとする。

結果、魔獣は他の生物を襲う。

なお、体内にある自然魔力の量は、植物が一番少ない。

というのも、植物は、自然魔力を吸収しても、生存、成長に必要な魔力量は動物に比べると格段に少なく、吸収した自然魔力の大半を放出してしまうため。


魔力には、イメージを具現化する性質がある。

魔術にあっては、このイメージがはっきりしていないと魔術が効果を発揮しない、というのが一般論。

正確には、イメージの強さが弱いだけ。

人は、それぞれが大なり小なり世界を近くする際に、ある程度脳内でイメージを持っている。

つまり、すべての人がそれぞれにイメージを持っているため、干渉しあって魔術とならないだけ。

その中から、自分のイメージを強く反映させるために、発動体を使用する。

極論だが、この世界でただ一人の人間となったならば、その魔力に対する影響力は、八体いる真龍を超えるかもしれない。

評価などいただけると励みになります。

よろしくお願いします。


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