第2期 変わりはじめる天気
軽くスキップしながら、教室についた。その時の俺は軽く気持ち悪かったが、そんな事は彼女が出来るから気にしなくなっていた。そして、意を決して教室のドアを開けた。
「ごめん、おそくなって」
「いいよ、全然待ってないから」
「で、大事な話ってなに??」
「あのね、前からずっと言いたくて、いつ言おうか考えて、今日ようやく気持ちが決まって、、東堂君とは会話もほとんどしたこともないんだけど、前からずっと、受け止めてくれるって思ってて……ほそ……とか……
あ〜これは確定だなぁ絶対告られるやつじゃん!!どうしよう、あえてフッたりしたらカッコいいんだろうなぁ!まぁ絶対オッケーだけど。
だって学校1可愛いんだもん!彼女が学校1可愛いとか勝ち組じゃねぇか!これでようやくあの腐れ縁ともお別れだなぁ!おいおい!!と、頭の中で一人でお祭り騒ぎしていたその時、遂にその時がきた。
「……てところもすごく相性がいいと思うから、、、だから
付き合ってください!!」
「うん、いいよ!付き合おう!」
「ほんとに?!ありがとう!!じゃあ、連絡しておくね!」
「ん?誰に??」
「え?萬田先輩にだけど、、、」
「え?なんで??」
「だって、付き合ってくれるっていったから、、、」
この子は何を言っているんだ?付き合ってくれる??付き合うのは西浦さんと俺だよな??あの柔道部のゴリラみたいな萬田先輩になんの関係があるんだ??
「えっと、付き合うんだよね?俺ら??」
「え?私たちじゃないよ??萬田先輩と東堂君が付き合うんでしょ??さっき付き合うって言ったよね??」
「は?いやでもさっき俺と付き合っ、、、
いや、待てよ!良く思い出せ!西浦さんが言ってた言葉を、、、
確か、告白の最後のとき、付き合ってくださいと言ってたが、俺の名前言ってなかったな??しかも最初、なんか、受け止めるどうこうとか途中で、細身がちょうどいいだとか、テンション上がりすぎて良く聞いてなかったけど、最後に相性だとか言ってたよな??
あれ?これ?もしかしなくても、ヤバい方向向かってねぇか??
「あのさ、ひとつ聞いていい?西浦さんってさ、、、BLとかそうゆうのに興味とかってある??」
「え?!もしかして、東堂君もそういうの興味ある?!やっぱりそうだと思ったんだよ〜!なんだか、東堂君はノンケには見えなかっただよね!!だから、今回の、萬田先輩と付き合うのも了承してくれたんだね!!よかった、同じ趣味の子がいてくれて!!」
おいおい!なんだこれ!西浦さんって才色兼備、成績トップクラスのすごい可愛い子だと思ったら!重度のBLオタクじゃねぇか!!
さっきの興奮返せよ!俺トイレの中で男の子から男になりますって言ってたけど、男の娘になる可能性しか残ってねぇじゃねぇか!
あと途中で、なんで、俺も同類だと思われてんだよ!風評被害しか起きてねぇよ!あと、萬田先輩もそういう人じゃねぇよ!!
「やっぱり、東堂君は受けだよね〜!萬田先輩が攻め!いやでも、東堂君がヘタレ攻めでもいいかも!それでそれで……
東堂君が……
ずっと、俺の知らない単語を喋り続けてる。しかも、絶対、俺に良くない内容を!!
「あの、、西浦さん??」
「どうしたの?東堂君??」
「いや、あの俺、興味ないから、、、」
「分かってるよ!女の子にでしょ?」
「全然、分かってねぇじゃねぇか!逆だよ!男に興味がねぇんだよ!!」
「え?でも、さっき、BLに興味があるって、、、」
「言ってねぇよ。俺は女の子にしか興味ねぇよ。」
「え?でもさっき受けって言ってたし、、、」
「だから言ってねぇよ!西浦さんの頭の中の俺はどうなってんだよ!俺は攻めでも受けでもねぇし男にも興味はねぇ!!」
「そんな……嘘…つき…!東堂君ってそんな嘘つく人だったんだね?!」
「どうして、そうなんだよ!!あんたの解釈が間違ってただけだ!俺はてっきり西浦さんが俺のこと好きなんじ……
「そんなわけないでしょ!!」
「え?!そんな強く言う?今すごい傷ついたんだけど俺、、、」
もう、なんなんだよ!全然ダメじゃねえか!!何が、モテ期だよ!メロメロにさせる相手がなんでオスなんだよ!!普通、食らわねぇからな!
さっきまでスキップしてた俺の足にけたぐりくらわせてやりてぇよ!多分、軽いから威力低いかもしれねぇけどよ!!
「とりあえず、さっきの約束は守ってもらうから東堂君!」
「は?約束って??」
「萬田先輩と付き合うって約束!!」
「ふざけんな!なんでゴリラみたいな先輩と付き合わなきゃならねぇんだよ!!男に興味ねぇって言ってんだろ!!」
「もう連絡してあるから!!ここに来てくださいって、だからちゃんと伝えてね!好きって!」
「なんで、俺が告白する立場なんだよ!いや、逆でも嫌だけど!」
その時、教室のドアが開く。落胆する俺の顔と目を輝かせる西浦さんの教室に入ってきたのは、、、
「おい!東堂!貴様、プリントを取りに来いと言っただろ!!約束の時間からもう1時間たってるぞ!」
そこに現れたのは、先輩ではなく、俺たちの担任白川七海先生だった。
「あ、すいません、、忘れてました。」
「忘れてただと?!ふざけるな!あれだけ、言っただろ!!お前には少し指導が必要なようだな!!東堂!!」
あ、これヤバいやつだ、、指導室連れてかれるやつだ、、
「あの、、白川先生、、東堂君には私、用事がある、、
「あ?なんだ一緒に遊んでた西浦、お前も指導されたいか?」
「いえ、何でもありません。」
「そうか、じゃあ気をつけて帰れよ。西浦。さぁ、行こうか!東堂!!私との約束ほっぽかして女の子とイチャイチャしてた理由をきっちり聞かせてもらおうか??」
あ、ドナドナが聞こえる、、、でもある意味助かったのかもしれない、、男としての尊厳が守られたから、、
先生に引きずられながら、こう思った。
「モテ期ってなんだろう。」
そして、俺は闇夜の教室へと連れて行かれたのである。
オイコスのヨーグルトが一番大好き マラカスです。
第二期読んでくださり、ありがとうございます!
まだまだ続きますのでお楽しみに!!
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