第1期 人生の転機!?
モテ期、それは人生で3度訪れるという。
その三回のチャンスを掴めなければ、モテない男達からすればそれは、、死である。
「なぁ、中田、お前さモテ期って来たことある?」
「そんなもの来たことねぇに決まってんだろ……」
「だよなぁ〜〜はぁ…」
放課後、友達の中田とモテないやつ代表みたいな会話を繰り広げる。
「おい、東堂、そういやお前さ、放課後、先生に呼び出されてなかったっけ??」
「あ、やべぇ!ちょ、先帰っといてくれ!また後で家行くわ!」
そう言って中田と別れて、俺は職員室まで走る。
昨日、学校を休んだから、プリントを撮りに行かなきゃならなかった。だりぃなと思いながら職員室まで走っているその時、前にあの子がいた。
そう、クラス1いや、学校1可愛いあの子がいた。
西浦未来である。容姿端麗、成績は常にトップクラス、悪いところが一つもないこの学校の女神四天王の一人であり、男子から裏で「清楚という言葉の具現化」と言われるレベルの可愛さである。
やっぱり可愛いなぁ、と思いながらその横を通り過ぎようとするその時、、、
「ちょっと待って!東堂君!!」
え?呼び止められた?あの西浦さんに??クラス一緒だけど、今まで喋ったこともないのに?なんで??
「はい!なんでしょうか!?何か御用ですか!?」
やべぇ、喋ったことねぇからなんかよくわかんねぇ敬語になっちゃった。
「あの…東堂君、後で話したいことがあるんだけど……」
「え?」
「今、急いでるよね、ごめん…でも今日話したいの!今日話すって決めてたの」
「え?え?うん?」
ちょっと一旦整理しよう。まず、学校1可愛い西浦さんに話しかけられた。そして、今日絶対話したいことがある?しかも顔を赤らめながら??ん?これは??もしかしたら、これがモテ期ってやつか!?
「あの、、聞こえてる…?話したいことが…
「はい!話せます!」
「いや…今、急いで何処かに行こうとしてなかっ…
「あ〜、全然何にもないよ、走ってたの暇だから走ってただけだから」
めちゃくちゃ変なことを言ってるけどそんな事はどうでもいいや!だって勝ち組だからな!ごめんな!中田!!
「え?そうなの?それは、変なことしてるね…」
「あ、うん。変だね俺。で、話って??」
「ここじゃちょっと話しにくいから教室まで来てもらっていい?」
「オッケー、じゃあ、俺トイレ行ってから行くよ」
そう言って、別れてトイレに向かう。
やべぇな!俺これ絶対告白じゃん!ありがとう今まで私を支えてくれていた方々!東堂宗司、16歳、彼女いない歴=年齢の男子でしたが、今日から一人の男になります。と、涙ながらにガッツポーズした。あらかた変なことをして、教室に向かう。
あの子いや、未来の彼女が待つ教室へと。
どうも、どん兵衛は関西の味が好き マラカスです。
第一期読んでいただきありがとうございます!
初投稿なので、ご指摘おねがいします。