クラス分け
ドキドキのクラス分け
結論から言おう。退屈だった。
「校歌合唱はすごいと思ったけど、それ以外は何とも言えん位暇だった」
「そうだね。でもどこもこんな感じじゃないかな?」
「そういうもんかな?」
「それより、入学式のあとはクラス分け発表だよ。一緒になれるといいね」(ニコッ)
相変わらず主人公君は笑顔が眩しかった...。僕は主人公君と一緒にクラス分けの紙を見に行くことにした。
しかし、歩いてると他の人の目線が刺さる。まず、主人公君に好奇の目が向けられ、次に隣を歩いてる僕には「なんでこいつが一緒に歩いてんだ?」という目線が向けられた。
「はは。みんながこっちを見てるよ。うれしいなぁ」
「そ、そうだな」
やっぱりこいつは自分に向けられてるのが好奇だと分かっていないようなバカだった。
全身に突き刺さるような目線は向けられながら玄関に行くと、たくさんの人が我先にクラス分けの紙を見ようと争っていたが、僕たちが来た途端、ザザザァっと人混みが割れた。
「みんな僕に先に見せてくれるって優しいね」
「これがリアルモーセか」
僕は主人公君と一緒にクラス分けの紙を見に行くと、
「えーっと2組だったよ。僕は」
「偶然だね。僕も2組だよ!よろしく」
「よ、よろしく」
主人公君と同じクラスだった。どうやらこの1年間気苦労が絶えないクラスになってしまったようだ。
次回ヒロイン登場させます