時過ぎて(未完成)
書き方が分からん
アドバイス求む!
時は過ぎ夏になった。
明日になったらまだあったことのない兄や姉が帰ってくるらしい。夏休み、サマーバケーションだそうだ。僕が生まれたのが寒の二日月の上の六つ目、地球での2月6日らしい。そして今は暑の一日月の中の九つ目、7月19日。まぁ、だいたい半年後になった。
この半年でできるようになった事を説明しよう。
1つめ、舌が発達してなくて続けては喋れないが単語ごとなら喋れるようになった。
2つめ、字を覚えた。言葉が同じだから文字も同じだと思ってたが字は絵文字みたいな感じだった。
3つめ、魔力の操作が無意識にできるようになった。これは龍の体が魔力で出来てるからだと思う。
《龍の体は魔素体です。》
かーさんが何か言っているがよく聞こえない。魔力も魔素も対して変わらないだろ。
《私はスキルな為聞こえない事は有り得ません。また魔力と魔素は全くの別物です。魔力は魔素を生物の身体で自分で使えるように変換したものです。対して魔素はどこにでもあり通常生物は魔素をそのままでは利用できません。龍や精霊は身体自体が魔素なので利用可能ですが》
なるほど......じゃあ魔力の操作じゃなくて魔素の操作を無意識にできるようになったってこと?
《そうです》
そういうことらしい。
めぼしい事はこの3つくらいだ。他にもできるようになった事はあるが大した事じゃない。
あっ、もう一つあった。龍の姿で少しだけ飛べるようになった。龍は魔素体なので重さはある程度なら調整できる。翼に魔素を流せば飛べるがまだ翼が小さい為体重を最軽量にして翼に魔素を流せば少しだけ飛べる。......少しだけ
よし、今日からは魔素の操作じゃなくて魔法の特訓をしよう!かーさん教えて。
《魔法は詠唱とイメージによって魔力をイメージ通りに魔素の状態にして繰り出すものです。なのでマスターは、イメージだけで大丈夫です。》
詠唱は?
《詠唱は魔力を魔素にするためのものです。大規模の魔法には長い詠唱が必要なのは魔素の量が必要だからです。》
人間は魔素を貯めておけないから魔力を魔素に変換するために詠唱する。でも僕は魔素を貯めておけるから必要ないってことね。
《そのとおりです。》
って事は別に特訓は必要ないってこと?
《詠唱にはイメージを補助する役目もあるのでイメージだけで発動する特訓が必要です。また詠唱はカモフラージュの為に覚えておく必要があると思われます》
承・知!
跡が残らない魔法はなに?
《風・時・空間・魅了・操作・奴隷・支配・契約etc...です》
不穏な魔法が聞こえるなぁ〜魅了から後のやつらが...どれがおすすめ?
《魅了・奴隷・支配・契約ですね。(息子の未来のためにはボソッ)》
さっき聞こえないはずはないって言ってたのに最後らへんがボソボソ聞こえなかったんだけど。って言うか不穏なのチョイスしたね⁉
《風は制御できなければ危険ですし時・空間は難度が高いです。操作はもとに戻せば跡は残りませんが戻せなければ跡が残ります。魅了・奴隷・支配・契約はバラさないようにすれば問題ありません丁度リリィが「ガチャ」来たみたいですよ》
「リーク様!貴方様の!貴方様だけの専属メイドのリリィが来ましたよ〜」
「リーリー、抱っこー」
精神が身体に引っ張られているみたいでついついねだってしまう。
「はい♡、よしよし」
かーさんによるとリリィは赤ちゃん好きで竜人にとって龍は神のような存在らしくそれがすべて僕好きに変換されてこうなったらしい。
《リリィ相手に魔法を使ってしまっては?今更魅了や奴隷、支配が増えたところで変わりませんよ契約は内容によっては違うかもしれませんが》
確かに...逆に喜びそうな......
かーさんの話を聞いているうちに意識がぼんやりしてきた。
かーさん...どうやってかけるの?
《イメージするだけですが心の中で言えばイメージしやすいかと》
「(魅了)」
僅かに魔素がリリィに向かって動く感じがした。
「リーク様〜♡」
何も変わってない気がする。こうなったら...
「(支配)」
また僅かに魔素がリリィに向かって動く感じがした。
「リーリー、たかい!」
「はい♡、リーク様たかいたか〜い♡」
やっぱり何も変わってない気がする。
「(奴隷化)」
今度は大量の魔素がリリィに向かって動く感じがした。その後僕に帰ってきた。なんかこれは出来たなと確信した。そこで僕は正気に戻った。
かーさん僕に何したの!?
《魔素を操作して寝る寸前のような状態にし、判断力を低下させました。(フッフッフこれも息子の為、それにいじける姿も可愛いですし)》
かーさん何してくれてるの!?
これどうやって解除するの?
《無理です。強制奴隷化の最上級奴隷魔法が発動され身体だけでなく精神も支配されました。まぁこれまでの状態に絶対服従が追加された状態が永遠に続くだけなので利益はあっても不利益はないです。まぁ家を出たあともついてくるでしょうが(息子の奴隷第一号ゲットです。息子のためにどんどん増やしていきましょう)》
それなら大丈夫......じゃないよ!僕は将来冒険者になる予定だよ!
《竜人族は強靭な肉体を持っているで大丈夫でしょう。それにリリィは喜んでいるようですよ》
「ハッ私とリーク様に繋がりを感じます!もしかして、ステータスオープン!やったー!リーク様の奴隷って書いてあります!リーク様大好きです!」
めっちゃ喜んでる......
もし解除できるとしても解除し難い。
《リリィのこのテンションを見ると誰かに言い触らしそうですが大丈夫ですか?》
ダッダメだ!どうすればいい?
《魔素を流しながら命令すればその命令に絶対服従です》
分かった!
『リーリー、どれー、ないしょ!』
「かしこまりました。ハッ口が勝手に!リーク様に命令されちゃいました♡リーク様〜♡大好きです♡」
「リリィー!大きな声出してどうしたの〜?」
部屋の外から他の侍女が訪ねてきた。
「先輩、何でもありません。」
リリィは僕が生まれたときに急遽雇われた侍女だから1番後輩だ。
「どうせまたリーク様が可愛いとか騒いでいたんでしょ。そんな怪物の何がいいのだか...亜人どころか半分は人ですらないし、これだから平民は、いや亜人だからか。」
我が家は、公爵と爵位が高いため侍女たちは、基本爵位の低い貴族の子供ばかりだ。特に我が家は子供が大きいためにその数は国で1番多いだろう。しかし爵位の低い貴族はプライドだけは高い。先代の王が大規模な改革をし、能力のある平民や貴族を陞爵させ、無能な貴族を降格させた。そのため今の爵位の低い貴族はプライドと野心だけの無能だ。そのプライドは人族至上主義で貴族至上主義の塊だと言えよう。
「リーク様は怪物ではありません!リーク様はロナウド様とアリサ様の御子息であると鑑定士も証明しています!貴方はなんの根拠もなく人を蔑んでいるだけです!」
リリィが今少しだけかっこよく見えた。
「そもそもあの女狐は私のお母様がロナウド様を狙っていたのに横取りしたのよ!あの女狐さえいなければお母様は公爵夫人で私は公爵家に生まれられたのに!あの怪物を産んだ女狐が悪いのよ!」
なんて横暴な......
そこでドアが開いた。そこそこに居たのは......
「仕事の合間に息子の顔を見に来たら妻と息子がなんだって!息子が怪物で妻が女狐だと!ふざけるな!お前は首だ!二度と我が家の敷居をまたぐな!さっさと荷物をまとめて出ていけ!貴様の家に抗議をするから覚えていろ!」
御父様だった。御父様はこれまで見たことが無いほど怒っていた。ココだけの話僕はちびった。
「ぁ.....ぁ.........そんなつもりでは......御慈悲を、御慈悲を下さい」
「貴様にやる慈悲はない!さっさと出ていけ!」
御父様は聞く耳を持たずに切り捨てる。
侍女は......
「ふざけないで!私が、私がこんなところで終わるはずが、終わっていいはずがない!ありえない!覚えておきなさい!」
と逆ギレして捨て台詞をおいていった。
ここで僕は限界を迎えて眠ってしまった。