第99話 マスターヨーザにゃ
俺達は修一の案内でアリストン山の麓に来ていた。
アリストン山の麓は外敵の侵入と知力の低い野生の龍が外に出ないように高さ50メートル程の壁に囲まれていた。
勿論、人が作ったものではなく龍が作ったと言われている。
壁には門が一つあり、小さな小屋が側に建っていた。
「ここ、ここ!アーク王が言っていた山の番人の小屋は!」
コンコン!
修一が小屋の扉をノックした。
「こんにちは!」
ギィー!
軋む音がして中から扉が開いた。
「なんのよーだ。」
出てきたのは茶色いローブを着て杖を突いたまるであのフォースを操る導師に良く似た小柄のおじいさんだった。
「うぉ、来人。このじいさん、フォースを使いそうだな!」
「フォースとはなんじゃ?そんなものは、わしゃ使えんが。」
「いや、こっちのことだにゃ。俺達、山に登りたいにゃ!」
「あんだって?」
「だから、山に登りたいにゃ!」
「あんだって?わしゃこの山の番人をしておるヨーザじゃ。」
「じいさん、耳が遠いみたいだな。」
ポカン!
修一はポカリと杖でヨーザに頭を叩かれた。
「ちゃんと聞こえておるわ!」
「え、俺かこんなじいさんに頭を叩かれた。」
修一は叩かれたことよりヨーザの動きに反応出来なかったことに驚いた。
「お主ら、この程度の実力で山に登ろうなど100年早いわ。」
「そう言われても金龍ナーガに会わなきゃならないにゃ。」
「どうしても登るのなら3つのことを守るんじゃ。まず、道を外れないこと、龍の命を奪わないこと、空を飛んで頂上へ行こうとしないことじゃ。」
「守らなかったらどうなるの?」
「道を外れれは頂上へは着けん。後の二つは山の全ての龍が一斉に襲いかかってくる。」
「それは、不味いですね。」
「まあ、死なない程度に頑張るんじゃな。」
そう言いながら、ヨーザは山を囲む壁に作られた扉の鍵をあけた。
「普段は、旅人が勝手に入らない様に鍵をかけておる。」
「それじゃあ、俺が開けるにゃ。」
俺は、扉の前に立ち扉のノブに手をかけ、強く扉を引っ張った。
開かない。
今度は力一杯押してみた。
開かない。
「来人、何をしてるんだよ。」
「開かないにゃ!」
「パワーなら、俺にまかせろ!」
次に修一が扉を力一杯押したり引いたりしたが扉はびくともしない。
「これは、鍵かかってるんじゃないか?」
「鍵はさっき開けたじゃろ。」
「もしかして、この扉を開けられる程のパワーがにゃいと中に入る資格がにゃいのか!」
「そんなことはないぞ、それにさっきから何をしておる。ここは、引き戸じゃ!」
カラ!
ヨーザはカラカラと軽く扉を横にスライドさせて扉を開いた。
「作りがまぎらわしいにゃ!」
こうして俺と修一、アリア、エリス、ブリットの5人でアリストン山登頂への挑戦が始まった。
あけまして、おめでとうございます。
2015年、今年もにゃんこ騎士こと来人くんをよろしく(。・o・。)ノお願いします。




