第97話 友達と再会にゃ
ダリス国のの謁見室で俺はコミケの会場で生き別れとなっていた修一に再開した。
「修一、本当に修一にゃのか?」
修一はニヤリと笑った。
「来人、久しぶりだな、やっぱりお前もこちらの世界に来ていたんだな。にゃんこ騎士の噂を聞いて来人じゃないかと思っていたんだ。早くその着ぐるみ外して顔を見せろよ。」
「え、これは取れないにゃ。」
「何、冗談言ってるんだ。」
「いや、冗談じゃなくこれが素顔にゃ。」
「本当なのか?何でそんなことに……」
「お前が落ち込むなよ。その内、何とかなるさ。」
「お前、変わったな。悪い意味じゃなく、ポジティブになったと言うかたくましくなったな。」
「まあ、俺も色々なことがあったからにゃ。」
「修一、友人同士の話は後でゆっくりとしてくれ。来人、その方、カゾン王の特使と聞いているが?」
「すまないにゃ、アーク王。カザン王は、先日のモーリス島の事案を踏まえて、ダリス国とミシワール国との対モーリス島の同盟を望んでいるにゃ。すでにローマシア国とは同盟を結んでいるにゃ。」
「そんなことだろうと思ったよ。その件に関しては反対する理由は無いからお受けしよう。」
「それとアーク王は黒龍王アスラについて何か知らにゃいか?」
「黒龍王アスラか。黒龍の封印に金龍ナーガが龍珠を使ったという伝説は私も知っている。しかし、黒龍王アスラについては聞いたことかがない。」
「それと金龍ナーガに会いにアリストン山に登る許可を貰いたいにゃ。黒龍王アスラについて聞きに行くにゃ。」
「金龍に会いに行くのか?大変だぞ。」
「どう大変なんだにゃ?」
「金龍はアリストン山の頂上いる。空から行くと問答無用に龍の大群に攻撃を受けるから、麓から歩いて登らなければならない。更に途中で龍の試練を受けることになる。」
「確かに大変にゃ。」
「まあ、今日のところは城に泊まって修一と語り合うが良い。」
「ありがとうにゃ。」