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第96話 赤と青の流星にゃ

 石作の通路を抜けるとそこには高い石壁に囲まれた検問所となっていた。

「流石に警備が厳重ね。」

 アリアが感心したように呟いた。

 ここの警備に比べればローマシアの警備はざるのようであった。

「我が国は海を隔ててモーリス島とも接しておりますし、アリストン山の守りも兼ねていますのでこれ位の警備は当たり前です。」

「そうなんだにゃ。」

「ここで武器については申請してもらい封印をさせてもらいます。封印を破るとすぐに分かるように魔法がかけてあるんです。」

「ブリットにも封印をするのかにゃ?」

御主人様マイマスター私は物ですか?」

「いや、お前は素手だし全身凶器だもんにゃ。」

「ブリットさんは結構です。来人さんの使い魔としてた登録しておきます。」

 検問所で俺達は荷物の検査を受けて街の中に入った。

「お疲れでしょうがこのままアーク王に会っていただきます。」

「すぐに会えるのはこちらも助かるにゃ。」

「荷物は宿に運ばせておきますのでこちらにどうぞ。」

 検問所を出ると馬車が準備されていた。

 ダリスの城下町はローマシアやミシワールよりずっと大きく人で溢れかえっていた。

「あ、市場があるにゃ。」

「本当、大きな市場ね。後で行ってみようよ。」

「私が案内致しますわ。」

 街の中をしばらく進むと大きな城の正門へ着いた。

 アナが門番に合図をすると城門が開いた。

「このまま、謁見室へ。」

 俺達は城の中庭で馬車から降りるといそいそと謁見室へと向かった。

 アナが謁見室の入口の兵に俺達の到着を告げるとすぐに中へと通された。

「ミシワール国特使来人様が参られました。」

 兵が大声で叫ぶ。

 謁見室はローマシアやミシワールに比べ倍ほどの広さがあった。

「おう、待ちかねたぞ。お前が来人か。よく来たな。」

 ダリスのアーク王は20代半ばの若い王であった。

 肩まであるブルネットの癖のある巻髪に切れ長の目元のワイルド系のイケメンである。

 175センチ位の背丈であるがであるが鍛えられた身体であることが甲冑越しでも良く分かる。

 アーク王の横には土地らの世界では余り見かけない赤と青の派手なボディースーツにマスクを被った長身でがっちり体型の男が立っていた。

「このコスチュームは見覚えがあるにゃ、たしか赤と青の流星(シューティングスター)、修一がコミケで着ていにゃ。」

 その時、ボディースーツの男がおもむろにマスクをを外した。

「修一にゃ!」


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