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第95話 城塞都市にゃ

 ゴブリンの群れががっちりと飛龍の翼を包み込み羽ばたくことが出来ず高度はみるみる内に下がっていった。

 俺達は急降下による加速により座席に押し付けられていた。

「何であんなに沢山のゴブリンに気が付かないんにゃ!」

「そんなことより、このままじゃ、墜落しちゃうよ。」

 その時、急降下によりガーゴイルの束縛がゆるんだのか飛龍が翼を大きく羽ばたいた。

 急降下中の急停止により身体が前に飛び出そうとするのを座席のベルトが防いだ。

ギュウー!

 ベルトが身体にめり込む。

 力強い羽ばたきによりガーゴイルを吹き飛ばした飛龍はガーゴイルの群れに炎を吹き掛けた。

 強力な炎にガーゴイルの群れは一瞬で蒸発して消えた。

「流石、龍の息吹、強力にゃ!」

「すみません、ガーゴイルの襲撃に気がつきませんでご迷惑をかけました。」

 アナが現れて謝罪した。

「フリーホールみたいで面白かったにゃ!」

「フリーホールですか?でも、そう言って頂けると助かります。」

 飛龍はしばらく飛んだ後ゆっくりと下降を始めて無事地上へ降り立った。

 地上へ着くとさっそくゴードンが現れた。

「すまないな、ちょっと激しい空の旅になったかな。」

「いや、楽しかったですにゃ!」

「実の所、我が国の魔物の活動が活発になっていてね。以前はガーゴイルが龍を襲うなあり得ないことだったのだが…。」

「城の上は飛行禁止になっていますのでここからは馬車で移動になります。案内は引き続き私がしますのでよろしくお願いします。」

 俺達はアナの案内で馬車に乗り換え城へ向かった。

 そこから城まではすぐであった。

 正確には街の外周である。

 ダリス国の都は巨大な城塞都市ダリスであった。

 街の周囲を囲むように高い城壁が築かれており、街の入口は巨大な鉄の門で閉ざされていた。

「でかいにゃー!でも門が閉まっているけど何処から入るにゃ?」

「あの門から入るのではありませんよ。右下に通用口がありますのでそこから入ります。」

 見ると通用口と言っても高さ幅共に5メートル程の鉄の扉が開かれていた。

 俺達は馬車に乗ったまま城壁を抜けて都市の中に入っていった。

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