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第253話 ミニにゃんこ分隊

 ジンはセイの前にひざまずくと言った。

「親方様、こいつらは俺達に任せてくれ。」

「私抜きでと言うことですか。」

「はい、親方様が相手をするまでもありません。俺とカルア、黒騎士で十分です。」

「俺達って私のことも入ってるの。私、ジンに指図される覚えはないんだけど。」

「相変わらず、カルアはジンと仲が悪いね。仲良くしなきゃダメだよ。」

「私、ジンのこと好きになれませんわ。でも親方様のお言い付けであれば仕方ありませんわ。」

「来人は俺が倒すにゃん 。来人を倒して俺が本物のにゃんこ騎士になるのにゃ。」

「それではジン、カルアが晴明はるあきと式神の鬼。黒騎士くんは化け猫くんを頼みますよ。」

 そう言うとセイはポンと見晴らしの良いビルの屋上に飛び上がると腰を降ろした。

「あ、何処に行くにゃ。」

「よせ、来人。」

「しかし、あいつ等、俺達のことなめてるにゃ。」

「来人、なめてもらった方がこちらには有利と言うものだ。それにセイの能力が分からない限り倒すのは難しい。あの天邪鬼2人は俺が護鬼と相手をする。お前は何とか黒騎士の目を覚まさせるんだ。もしだめな時は……」

「分かっているにゃ。俺に秘策が有るにゃ。」

 俺は雷神化して折れた刀を黒騎士コニャコに向け構えた。

「来人、やっと俺と戦う気になったにゃん?」

 黒騎士となったコニャコに俺は敵としてしか見えないようである。

「戦うんじゃないにゃ。お前を正気に戻すにゃ!」

「俺は正気にゃん。黒雷撃波ブラックサンダーブレイク!」

 黒騎士コニャコが俺に向かって電撃を放ってきた。

「にゃんのこっちも雷撃波サンダーブレイク!」

 俺も負けじと電撃を放った。

バリッドーン!

 俺と黒騎士コニャコの間で電撃がぶつかり爆発が起こる。

 一瞬、爆煙で俺達の視界がさえぎられた。

「今にゃ!」

 俺は一つまみ毛を抜くと久しぶりに分身を作り上げた。

 それも米粒ほどの超ミニサイズで6体のミニにゃんこ騎士だ。

 俺は手のひらの上に6体のミニにゃんこ騎士が一列横隊に整列した。

『分隊整列、番号にゃ!』

『イチにゃん!』

『ニにゃん!』

『サンにゃん!』

『ヨンにゃん!』

『ゴーにゃん!』

『ミニにゃんこ分隊長以下5にゃんこ集合終わりにゃ!』

 最右翼のミニにゃんこ分隊長が俺に敬礼した。

「よし!コニャコが黒騎士になったのは多分あいつ等が使っている妖樹の種と言うやつにゃ。お前達のミッションはコニャコの体内に侵入して妖樹の種を破壊することにゃ。」

『了解にゃ!』

 ミニにゃんこ分隊長が敬礼をして応えた。

「俺が黒騎士コニャコの気を引くからその間に体内に侵入するするにゃ。それじゃあ。任せたにゃ!」

『各員準備にゃ。』

『準備良ーしにゃ!』

『ミニにゃんこ分隊、突撃にゃ!』

 俺は分身ミニにゃんこ分隊を黒騎士コニャコに向けて投げた。

スポッ!

 爆煙に紛れて分身ミニにゃんこ分隊は黒騎士コニャコの体内への侵入に成功した。

「うにゃ、げっ!何か口に入ったにゃん。飲み込んでしまったにゃん!」

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