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第251話 百鬼夜行

 天邪鬼あまのじゃくのジンは粗大ごみの処理場にである埋め立て地にいた。

 テレビ、エアコン、冷蔵庫等の電化製品からタンスやベッド等の大型家具。鉄製、木製、プラスチック製、有りとあらゆる物がごみとして捨てられていた。

 ジンの傍らには1人の男が立っていた。

 男の名前はメフィストフェレスといった。

 ジンは携帯電話で誰かと話してきる様子である。

「はい。親方様、分かりました。今から計画通り実行します。」

 そう言うとジンは携帯電話を切り、ポケットに入れた。

「ジンくん。お渡しした妖樹の種で数は足りますかね?」

「今回はこれだけあれば、大丈夫。数は足りるよ。感謝するよ、メフィスト。」

天邪鬼あまのじゃくのあなたにお礼を言われても有り難みが無いですが。まあ、ギブアンドテイクですから感謝されることもありません。」

「ふん。」

 ジンは袋を取り出し、中身を掴み出し辺り一面に撒きはじめた。

 妖樹の種である。

 妖樹の種は撒かれた側から廃棄されていたゴミ達と融合して次々と妖怪を産み出していく。

 何百、何千という付喪神が更に互いに融合を繰り返して強力な妖怪となっていった。

「それじゃあ、セイさんのところまでの通路ゲートを開きますから後はよろしく。」

 メフィストが両手を空に掲げると、空中に大きな魔方陣が現れた。

「さあ、お前達!いざ、新宿へ!」

 ジンは一体の大きな妖怪の背に飛び乗ると他の妖怪を引き連れて魔方陣の通路ゲートへ飛び込んでいった。


キン、キィーン!

 刀と刀のぶつかる激しい金属音がひびいていた。

 俺は折れた刀で黒騎士コニャコの攻撃をしのいでいた。

「来人、その折れた刀で中々しぶといにゃん

「うるさい、コニャコとやるのには折れて短い位が丁度良いにゃ。」

 何とかして黒騎士コニャコを傷つけずに何とかコニャコに戻せないか考えたが全く浮かばない。

 その時、空に巨大な魔方陣が現れたそこからおびただしい数の妖怪が現れた。

「な、何にゃんだ!あの大軍は?」

 妖怪の大軍は古い蒔絵で見た正に百鬼夜行そのものであった。

「お待たせしました。親方様!」

 先頭の大きな妖怪の背にはジンの姿が見える。

「ほう、想像以上に圧巻ですね。」

 セイは妖怪の大軍を見て冷静につぶやいた。

「くそっ!お前達の狙いはこれだったのか!」

 晴明はるあきは叫んだ。


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