表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/277

第24話 村から出発したにゃ

 ミーシャは自分の部屋のベットで目覚めた。

ピンクシャツのうざいバンパイアに襲われてからずっと眠っていたのだ。

 目を覚ましたミーシャは変わり果てた自分の部屋に絶句し更に強烈なにんにく臭に気分が悪くなっていた。

「大丈夫か、ミーシャ?」

 村長のバジルは俺たちからバンパイアを退治したとの連絡を聞いて娘の部屋に向かったのだ。

 しかし、バジルは強烈なにんにく臭が充満した部屋から娘を連れ出すだけでやっとだった。

 娘の部屋からにんにく臭が消えたのは大量の消臭剤を使っても一ヶ月かかったそうだ。

「とにかく、娘を助けていただき、ありがとうございました。」

「まあ、娘さんも助かって私たちも報酬をもらってお互い万事良しってことで。」

 フィーネは俺がミーシャの部屋をにんにく部屋にしたことには触れず話をまとめた。

 そして、俺たちはそそくさと村長の屋敷を後にし村を出発した。

 後で聞いたのだがこっちの世界のバンパイアはにんにくも十字架効かないし太陽の下でも灰になったりしないそうだ。

 俺の思い込みでにんにく部屋を作ってしまったが忘れることにしよう。


 リーンに向けて馬車は進んでいた。

 俺は指定席である馬車の屋根で懐から魔物の結晶体を入れた袋を取り出した。

 バンパイアのピンクの結晶体も入れたので3つの結晶体が入っているはずなのに袋の外からの手触りがおかしい。

 俺は袋をひっくり返し結晶体を掌に出してみた。

ゴロン

 野球ボールほどの赤黒くピンクの水玉の入った結晶体が出てきた。

「何だにゃ、これは?」

「どうしたの、来人?」

 馬車の中から出てきたエリスが俺の肩につかまり声を掛けてきた。

「これ、魔物の結晶体じゃない。」

「そうだにゃ。ゴブリンキングと赤草狼レッドグラスウルフそれにバンパイアの結晶体を袋に入れていたら一つになってたにゃ。」

「めずらしいこともあるもんね。」

「大丈夫かにゃ?」

「うーん。リーンについたら詳しい人探して聞くといいかも。」

「そうだにゃ。」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ