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にゃんこ騎士冒険記にゃ!《異世界でゆるきゃらナンバーワンを狙う》  作者: 風丸
第26章 最終決戦編

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第218話 送別会にゃ

「後、3日でこの世界とお別れと思うとちょっと寂しいね。」

 フェリシアの神殿から出てきた理沙が呟いた。

「そうだにゃ。」

「ところで修一は良いの?」

「え、何のことだい?」

「アリアのことよ。付き合ってるんでしょ。」

「ああ、その事なんだけど、俺はこの世界に残るよ。」

「そうにゃのか……って、本気にゃのか?」

「あら、私はそうするんじゃないかと思ってたわよ。」

「もう、決めたんだ。親にはよろしく言っておいてくれ。」

「任せてよ。」

「俺より来人はブリットとコニャコをどうするんだ?お前が居なくなると不味いんじゃないのか。」

「そのことか、フェリシアに頼むつもりだよ。俺から魔力を取れなくても方法は幾らでも有るらしいにゃ。」

「そうするんじゃなくて素直に残るかってことだよ。」

「その時は修一に頼むにゃ。」

「頼まれるけど責任取れないぞ。」

「まあ、何とかなるにゃ。」


 それからの3日間はフェリシアの神殿は俺達の送別会のための宴会場となった。

 この世界で俺達が出会った多くの人達が集まってくれたのだ。

 ローマシアのマリウス王、ミーナ姫、ミシワールのカザン王、シイナ姫、ローズ隊長、ダリスのアーク王、マキシス隊長、ミドラス山脈の山小屋に住む巨人ハイザール、マジリアのマリーダ女王、ダブリンドア学長、ロン、ミック、マーシャル、シデン、フィーネ、デューク、アリア、金龍ナーガ、マーリン、サラス、マール、フドウ、ヴァイス、シャナ、サイガ等々、懐かしい人からお馴染みの面子まで大勢の人が訪れていた。

「それでは来人と理沙の送別の宴を始めましょう。乾杯!」

 フェリシアの言葉で宴会が始まった。

「何から何まで世話になったな、来人。お前には我が国の軍に入ってもらいたかったのだがな。今からでも考え直さんか?」

「カザン王、抜け駆けはしない約束でしょう。」

「ありがたいけど、やっぱり帰るにゃ。でも色々あったけどけっこう楽しかったにゃ。」

「にゃんこ、帰ってしまうのか。俺は寂しいぞ。修一、お前はさっさと帰っていいぞ!」

「そう言わず、お兄さん。」

「誰がお兄さんだ、お前の兄になった覚えはない!」

「兄さん、修一をいじめたら私が許さないわよ。」

 デュークはアリアと付き合っていることを聞かされ修一に絡んでいた。

「ところで来人、ブリットとコニャコとエリスの姿が見えないけどどうしたんだ?」

「修一が帰らない代わりに連れて行けって言うから、ダメだって言ったらすねて部屋にこもっているにゃ。」

「まあ、仕方ないよな。」

「でも、修一は本当に良いのにゃ?」

「あぁ、俺はここならヒーローだからな。考えは変わらないよ。」

「分かったにゃ、ブリットとコニャコをよろしくにゃ。」

「任せとけ。」

 宴会は出発の時間まで続いた。

「そろそろ時間ですね。」

 フェリシアはそう言うとグラスを置いた。

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