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第211話 アスラの裏切りにゃ

『何て奴にゃ!だけど、全くの無傷ではなさそうにゃ。』

「どうしましょうか?御主人様マイマスター。」

『そろそろ、俺にも出番が欲しいにゃん。』

 にゃんこ大空神ウラノスの頭の中で俺とブリット、コニャコは声を出さずに相談をしていた。


 黒龍王アスラは余裕のある態度を取ってはいたが、来人達がフェリシア抜きで合体しただけでなく想像以上の実力であったことに動揺していた。

「このまま、相手のペースで戦っていては不利だな。少し、流れを変えさせてもらうか。」

 黒龍王アスラはそうつぶやくと一気に魔力を高めた。

『ブリット、あいつなんかやばそうだにゃ!』

「危ない!」

ドーン!

 黒龍王アスラは高めた魔力を一気に開放し大爆発を起こしたのである。

 城は俺達が戦っていた部屋から上が爆発で消し飛んでしまった。

 突然、黒龍王アスラが起こした爆発により、城のの爆発にその場にいたにゃんこ大空神ウラノス、エリス、アメイシア、フェリシアは、黒龍王やアスラが起こした大爆発に飲み込まれた。

 城は吹き飛び爆発の跡には瓦礫の山となっていた。

 爆発の中心にはアメイシアを小脇に抱えた黒龍王アスラの姿があった。

「アスラ、お前は何を考えているのだ。私まで吹き飛ばす気か!」

「無事なのだから問題無いだろう。」

「そう言う意味じゃない。私のことを何だと思っているんだ。お前の主なんだぞ!」

 アメイシアと黒龍王アスラがやり取りをしている上空ににゃんこ大空神ウラノスの姿があった。

 にゃんこ大空神ウラノス腕の中にはフェリシアとエリスの姿もある。

「まったく無茶をしますね。黒龍王アスラの奴は。」

『気が付くのが遅ければ、全員吹き飛んでいたにゃ。』

「フェリシアは大丈夫なの?」

「私は大丈夫です。少しの間であれば、コニャコさんの中に入らなくても平気です。」

「二人は少し離れておいて下さい。次は助けられるか分かりませんから。」

 そう言うと大空神ウラノスは黒龍王アスラの前に降り立った。

「やはり、無傷のようだな。」

「あの様な雑な攻撃を受けるほど私は間抜けではありませんよ。」

「別にあれでお前達をどうにかしようと思った訳では無い。少々、時間が欲しかっただけだ。」

「時間?」

「そう、こいつを手にする時間がな。」

「こいつ?私のことか。」

 黒龍王アスラに抱えられたままだったアメイシアがあっけに取られて言った。

「こんな奴でも利用価値があるのだよ。」

 そう言うと黒龍王アスラはアメイシアの頭を掴んだ。

「な、何をする。」

「俺の力の一部となってもらう。」

「うらぎるつもりか。」

「元より自分より弱い奴にいつまでも従うつもりはない。」

「や、やめろ。」

ズズズ……

 アメイシアがグミライトライムの身体から引きずり出され黒龍王アスラに吸収された。

ズオ!

 黒龍王アスラの魔力が大きく膨れ上がる。

「素晴らしいぞ!流石、女神の魔力だ。メフィストに大半の魔力を奪われたはずでここまでとは!」

『大変にゃ、アメイシアが吸収されてしまったにゃ!』

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