第21話 村長の依頼にゃ
温泉から上がった俺達を村長のバジルさんが待っていた。
「お休みのところ、申し訳ありません。あなた方を冒険者と見込んで依頼があるのです。ギルドに依頼していては間に合わないのです。」
「私達も仕事の最中でして依頼といわれましても。」
「お願いします。娘を娘を助けてください。」
「デューク!そう言わず、聞くだけ聞いてみようじゃないか。」
「シデン、私達に時間はないのだぞ。明日には村をでるのだから。」
「今晩だけで結構ですので、お願いします。」
「仕方がないですね。取り合えず話してください。」
「実は3日前から私の娘のところにバンパイアが現れるのです。娘は日に日に弱っていっております。このままではいずれ死んでしまい、バンパイアになってしまうかもしれません。村の者ではバンパイアに歯が立ちません。どうか娘を助けてください。」
「もちろんにゃ。」
「え、来人、バンパイアだぞ?」
「困った人を助けるのは当たり前にゃ。ましてや女の子なら当然にゃ!」
「しかし、バンパイアは手ごわいぞ。大丈夫か来人。」
「皆で力を合わせれば、ちょろいにゃ。」
「そういうことね。全員で当たるって事ね。そういうところは調子がいいのね。」
「まあ、そういうことにゃ。」
「ありがとうございます。」