第207話 俺達を舐めるなにゃ
3つ首龍人はまるでダメージがなかったの様に立っていた。
「どうした、さっさと片付けてフェリシアを助けるのでは無いのか。」
アメイシアは俺達の戦う姿を見て楽しんでいた。
「くそ、ちょこちょこ削っても再生するにゃ。一発で倒さないとダメにゃ。」
「そうね、私もいつまでバルキリーモードがもつか分かんないし、時間をかけると不利だよ。」
「御主人様。あんな雑魚に時間をかけている暇は無いですね。」
「そうだにゃ、ここは一発で仕留めるにゃ。」
「やるよ、来人!」
「やりましょう、御主人様。」
「妖精剣の連携をみせるにゃ!」
「おれもやるにゃん。フェリシアに身体を貸している間に好きな事された御礼にゃん。」
3つ首龍人がゆっくりと近づいてくる。
こにゃこがいきなり3つ首龍人に雷撃を叩き付けた。
バシャッ!
「やったにゃん。」
しかし、 3つ首龍人は剣を振るい雷撃をかき消してしまった。
「おかしいにゃ、何か強くなっているにゃ。」
「気が付いたかい、しかし、別に強くなったわけではないのよ。合体に馴染んできただけ、まだまだ強くなるわよ。」
アメイシアが自慢げに語った。
「それなら、尚更にゃ!雷炎縛蛇にゃ!」
俺は剣を床に突き刺した。
突き刺した剣から床下を伝って雷炎の蛇が3つ首龍人の足元から飛び出した。
「拘束にゃ!」
雷炎の蛇が3つ首龍人の身体に絡みつき締め上げた。
同時にエリスとブリットが3つ首龍人との間合いを詰めた。
「雷炎連撃!」
ドガガガガガッ!
ブリットが3つ首龍人に炎と雷を纏った拳の連撃を叩き込んだ。
「千手斬!」
ズバババババッ!
エリスがブリットの」同時に残像により無数に見える剣により3つ首龍人を切り刻んだ。
「雷炎撃破にゃ!」
止めに俺の雷炎撃破で3つ首龍人を焼き付くしたのだった。
「何だと!あれがこんなにもたやすく……」
アメイシアが驚きの声をあげた。
「俺達を舐めるなにゃ。」