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第206話 三つ首龍人にゃ

 扉の向こうは謁見の間になっていた。

 広間の奥に一段高い台に玉座であろう派手な造りの大きな椅子があった。

 玉座に座っていのは闇の女神アメイシア、その右後方に控えているのは黒龍王アスラだ。

「やっと着たわね。歓迎のバーティーはどうですたか?」

「そんなことより、コニャシアを返すにゃ!」

「コニャシア?あ、フェリシアの憑依してた猫のことか。アスラ、返してやれ。」

 黒龍王アスラが無造作に放り投げたのはコニャシアだった。

「危ないにゃ!」

 俺は床に落ちる寸前にコニャシアの身体を受け止めた。

「来人、すまないにゃん。」

「にゃんって、お前こにゃこか?」

「そのだにゃん。」

「フェリシアはどうしたんだにゃ?」

「フェリシアのことを心配しているのか?フェリシアならお前達の頭の上にいるではないか。」

 天井付近に光る檻の様な物が浮いており、フェリシアはその中に囚われていた。

「先日の様に合体されても面倒なのでフェリシアを先に確保させてもらったといるわけだ。合体せずフェリシアの力も無いお前達であればアスラが負けることは無いからな。」

「卑怯にゃ。相手の力を最大限に引き出して戦うのがお約束じゃにゃいか。正義のヒーローが悪役の寝込みを襲ったりしないのといっしょだにゃ。」

「世の中はそんなに甘くないのです。フェリシアの助けなしであなた方がどれ程出来るかみせてもらいましょうか。」

 そう、アメイシアは言うと右手を上げた。

 すると、先ほどコニャシアを拐った龍人ドラゴニュートと更に2体の龍人ドラゴニュートが現れ肩を組んだ。

「もしかして?」

「そうその通り、合体よ。」

ズズズ!

 3体の龍人ドラゴニュートが1つに融合していく。

 身体が一回り大きくなり、ケルベロスの様に3つ頭があり腕が6本て尻尾が3本に変化していた。

「3体の合体で単純に力が3倍という訳ではないわよ。」

「では私からも。」

 黒龍王アスラが右手を上げると三つ首龍人ドラゴニュートの手元に6本の剣が現れた。

「行くにゃブリット、エリス、こにゃこ!」

「了解、御主人様マイマスター!」

「任せておいて。」

「やってやるにゃん!」

 俺は雷炎神にゃんこに変身し、三つ首龍人ドラゴニュートに斬りかかった。

ガキン、ガキン!!

 三つ首龍人ドラゴニュートは大きな図体の割りに素早い動きで俺の連撃を6本の剣で受けた。

 しかし、俺の背後からブリットが飛び出すと三つ首龍人ドラゴニュートの首の1つを蹴りあげた。

「ギャオー!」

 三つ首龍人ドラゴニュートがほえる。

ザン!

 その一瞬の隙を突いて俺は三つ首龍人ドラゴニュートの左腕一本を斬り落とした。

「私だっていつも後衛じゃないんだからね。」

 更にエリスが俺の右側から三つ首龍人ドラゴニュートに斬りかかった。

ザン!

 エリスの剣が三つ首龍人ドラゴニュートの左腕一本を斬り落とした。

 三つ首龍人ドラゴニュートは口から火炎を吐いた。

 至近距離から火炎攻撃に俺達は後ろに飛んでかわした。

ズリュ!

 その間に三つ首龍人ドラゴニュートは失った2本の腕を再生し剣を手にした。

「こいつ再生するにょか!」

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