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第198話 城に突入するにゃ

 俺達は修一達が切り開いてくれた道を城の入口に向け突っ走った。

 電光石火ライトニングで走る俺の横にはブリットが並走している。

 エリスとコニャシアは俺の頭の上にしがみついている。

 俺達の速度についてこれる上級の魔人や魔物が次々と襲いかかって来るが、背後の修一、デューク、アリアの3人の援護を信じてただ走ることに集中した。

ズドーン!

 俺の右手から襲いかかってきたミノタウロスを修一の投げたトラック程の大岩が直撃する。

 上空から襲いかかってきたグリフォンを八岐の大蛇が丸のみにした。

 九尾の狐に変化したアリアは電光石火ライトニングに劣らぬスピードで前後左右に駆け回り魔物を切り裂いていた。

 しかし、流石にそのまま城に入らせてくれる訳はなかった。

 城の入口にちょっと強敵風なのが陣取っていたのだ。

 上半身裸のたくましい肉体に背丈の倍はある両手持剣バスタードを背負った二本角の鬼とライオンの頭に山羊の胴体に蛇の尻尾のキマイラ、そしてその前に腕組みをして立っていたのは白い武道着を着た小柄なブタだった。

「にゃんだあのブタは?オークにしては小さいにゃ。」

 鬼とキマイラとブタを一気に片付けようと修一こと流星シューティングスタージャイアントが拳を降り下ろした。

バキッ!

 その瞬間、修一のあごを武道着のブタが目にも止まらぬ速さでジャンプして蹴りあげたのだ。

「グハッ!」

 修一は仰向けに倒れた。

 今の修一は身長40メートルを越える巨体であったのだが小柄な武道ブタが蹴り倒してしまったのだ。

 すでにデュークと八岐の大蛇に大剣の鬼が戦闘状態に入っていた。

 俺とブリットがキマイラの相手をしようとした時、アリアが間に割って入ってきた。

「来人、今がチャンスよ。城に突入して!」

「しかし、大丈夫にゃのか?」

「馬鹿にしないで!来人は来人がやるべきことをしなさいよ!こいつは私の獲物よ!」

「分かったにゃ、だけど無理はするにゃよ!」

「もちろん、危なくなったら逃げるわよ。」

「アリアはらしいにゃ。先に行くにゃついて来いにゃ、ブリット!」

「了解、御主人様マイマスター!」

「落ちるにゃよ、コニャシア、エリス!」

 俺はコニャシアとエリスを頭に乗せ、ブリットと共に城の入口に飛び込んだ。

 俺達が城に突入すると同時に今度は修一、デューク、アリアが追撃を阻むために城の入口を背にした。

「ここは通さんぞ!」

 デュークの叫びに大剣の鬼が答えた。

「俺達の任務はお前達を分断すること。逆にお前達こそ奴等を追わせない。まあ、その前にくたばってもらう。」

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