表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
193/277

第193話 モーリス島に着いたにゃ

 ランドール大陸とモーリス島の間にある海峡を赤と白の2頭の龍が海面すれすれを飛んでいた。

 白龍ヴァイスの背には俺とブリット、エリスが乗り、赤龍フドウの背には修一、アリア、デュークが乗っている。

 コニャシア様は俺の頭の上に丸まっている。

 修一とアリアはお互い良い関係を築いているようであるがデュークはそれが気に入らないようであった。

「ヴァイス、モーリス島まであとどれ位かかりそうにゃ?」

「そうだな、あと1時間もあれば着くだろう。それからは、目立たないように地上を移動するのが良いだろう。俺達が龍体のままでは目立つからな。ところでアメイシアのいる場所は分かるのか?」

「このまま真っ直ぐ北に向かった先にアメイシアの気配を感じます。」

「コニャシアがアメイシアの位置が分かるのなら、アメイシアもコニャシアの位置が分かるんじゃないのか?」

「私は気配を消しているので向こうには分からないはずです。私もアメイシアに気配を消されたお手上げなのですが余裕か罠か分かりませんが気配を消していません。」

「罠かもにゃ。」

「罠だろうな。」

「罠でしょうね。」

「間違い無く罠だ。」

 しかし俺達は罠と分かっていても戦いに行くしかなかった。

 俺達は何事も無く海峡を渡りきりモーリス島の南側の海岸に降り立った。

 フドウとヴァイスは地上に俺達を降ろすと直ぐに人型をになった。

「ここから北に進むと魔人の古い城があったはずだ。おそらく、奴等はそこにいるのだろう。」

「フドウは何でそんなことを知っているのにゃ?」

「俺達は黒龍に止めを刺すべく。この島一帯を探したことがある。その時に黒龍が張ったであろう強い結界により守られて立ち入れなかった場所があった。それがその魔人の城だ。黒龍がひそんでいたのは間違いないだろうが結界が強く中は確認できなかった。」

「それなら多分そこにまちがいにゃいな。」

 その時、地面が大きく揺れ海岸の砂の中から骨黒龍スカルドラゴンが現れた。

 骨黒龍スカルドラゴンの頭部に闇の妖精ティアがしがみついている。

「おーほほほっ、あなた達が城に行くことは出来ないわよ。」

「待ち伏せか!なぜ俺達のことが分かった?」

「いくら低く飛んでもあんな大きな龍が2頭も飛んできたら嫌でも目立つわよ。」

「俺もそんなことだろうと思っていたにゃ。それより、お前わざわざ砂の中に隠れていたにゃんてご苦労なことにゃ。」

「細かいことは触れないで欲しいわね。あなた達の相手はこいつらよ!」

 骨黒龍スカルドラゴンの周辺に骸骨と化した骨騎士スカルナイト達がぞろろぞろと現れた。

骨黒龍スカルドラゴン骨騎士スカルナイト軍団に勝てるかしら。」

「俺達、龍族の力を俺達を舐めてもらってはこまるな。」

「俺達、龍族の力を俺達を舐めてもらってはこまるな。」

 フドウとヴァイスがやる気を満々で飛び掛っていった。

「さすが双子にゃ、ハモったにゃ。」

 俺は変なところを感心していた。

「おい、来人。龍の姿に戻らなくてあの2人は大丈夫なのか?」

 2人の実力を知らないデュークが心配して叫んだ。

「あの2人なら大丈夫にゃ。」

 フドウとヴァイスはまるで枯れ枝でも折るかのごとく軽々と骨騎士スカルナイトを倒していく。

「来人、ここは俺達に任せて先に行け。」

「悪い、任せるにゃ!」

「こいつらを片付けたら追いかける。」

 フドウの言葉に俺達はフドウとヴァイスを残して一斉に走り出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ