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第191話 首脳会談にゃ

 ブリットとエリスによって、闇の女神アメイシア復活の報はランドール大陸の各国に伝えられた。

 黒龍の復活を危惧していたミシワール国、ローマシア国、マジリア国、ダリス国は骨黒龍スカルドラゴンと黒龍王アスラを従え闇の女神アメイシアの復活したとの報告に対応を決めかねていた。

 モーリス島への派兵の間隙をアメイシアの支配下にある神聖国フェリシアに突かれることを恐れたのである。

 各国にあって、光の女神フェリシアの膝元であるはずの神聖国フェリシアが闇の女神アメイシアの支配下に置かれることは全く想定されていない状況であったのだ。

 各国の間でおびただしい回数の使者のやり取りがあった。

 そんな時、やっと俺達がマジリア国に戻ってきた。

 王宮に報告に上がるとマリーダ王女だけでなくローマシア国のマリウス王にミシワールのカザン王更にダリス国のアーク王までが俺達を出迎えた。

「そうそうたる面子だにゃ、各国の王様が勢揃いだにゃ。」

「来人、久しぶりだな!こっちの子が理沙か?」

 カザン王が俺の方を叩いてきた。

「そうにゃ。カザン王にマリウス王、アーク王久しぶりに会えて嬉しいにゃ。」

 俺は懐かしい顔ぶれを見て思わず顔が緩んだ。

「まあ、状況は悪いが会えて嬉しいぞ!」

「わたしもだよ、来人。」

「理沙も無事で何よりです。」

 マリーダ王女が理沙に声を掛けた。

「ご迷惑をおかけしました。」

「そんなことは気にしなくても良いのですよ。ところでコニャコの中にフェリシア様がおられると聞きましたが?」

「そうです。私がフェリシアです。」

 フェリシアが一旦コニャコの身体を出て女神フェリシアの姿となった。

 マリーダ王女を始めカザン王、アーク王、マリウス王はフェリシアの前に膝をついて最敬礼をとった。

「今コニャコの身体をお借りしているのでコニャシアと呼ばれています。」

「コニャシア様ですか!アメイシアと黒龍王について知っていることを教えていただけないでしょうか?」

「アメイシアは今の身体はフェリシア国の女王グミライトライムです。」

「その事はエリスから聞いています。」

「黒龍王についてはよく分かりませんが先日見た感じでは黒龍の力と人とアメイシアのハイブリッドのようです。力だけならアメイシアを上回るかも知れません。」

「アメイシアより強いのですか?」

「基本的にアメイシア自身の力は戦いに向いているものでは有りませんからね。金龍ナーガが黒龍の力を封印したときから画策していたのでしょう。」

「黒龍王はなぜ黒龍を骨黒龍スカルドラゴンにしたのでしょうか?」

「黒龍はアメイシアの配下ではありませんから黒龍王は黒龍の力を吸いとりゾンビとして手駒にしているのでしょう。力は以前の黒龍に遥かに劣るでしょうが命のないゾンビだけに厄介な存在ですわ。」

「まあ、簡単に言うと無茶苦茶手強いってことだにゃ!」

 こうして、俺は各国の王と女神フェリシアと今後、女神アメイシアと神聖国フェリシア軍への対策を話し合った。

 しかし当面の敵はアメイシアではなくシトロンの率いる神聖国フェリシア軍になる。

 当面、フェリシアと国境を接するマジリア国、ミシワール国、ダリス国の3か国は国境に兵を送り警戒に当たることとなった。

 最大の兵力を有するダリス国にあっては北を海を隔ててモーリス島と面するため一方に兵を集中することが出来ず兵を二分することとなった。

 唯一、モーリス島ともフェリシア国とも国境を接しないローマシア国がモーリスへ進撃、闇の女神アメイシア討伐に当たることとなったのである。

 そして俺と俺の仲間もローマシア軍とモーリス島へ渡ることとなった。

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