表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/277

第18話 ゴーレムとバトルしたにゃ

 俺の攻撃はゴーレムに全く効いていなかった。

 魔法の炎の弾ファイヤーボールも弾かれ剣で斬りつけても傷一つ付かない状態であった。

 しかし、俺はゴーレムの気を引く為まとわりついていた。

「ええーぃ!鬱陶しい。」

 突然、喋るはずのないロックゴーレムが喋ったのだ。

「ちょこまかと鬱陶しいは!貴様の攻撃など効かんのだよ。」

 よく見るとゴーレムの胸に人の顔が浮かんでいた。

「人の顔にゃ?」

「ギルがゴーレム使いの訳がないだろう。私は闇ギルド最高のゴーレム使いオーラン様だ。」

 ゴーレムの胸の顔が得意げに喋った。

「最高の防御力を有するゴーレムの弱点はゴーレム使いであった。しかし、私は召喚したゴーレムと一体になることで弱点を克服したのだよ。」

 俺は、黙って、ゴーレムに浮き出た顔めがけて炎の弾ファイヤーボールをぶつけた。

「人が話している時にいきなり何をする。」

 胸にあった男の顔が消え、今度はゴーレムの右肩に顔が現れた。

「別にゴーレムに浮かび上がった私の顔を攻撃しても無駄なのだよ。私はゴーレムの中心にいる。喋る為、便宜上、顔を浮かび上がらせているだけなのだよ。」

 これがゲームなら弱点なのだが残念である。

 しかし、デュークとシデンが相手している男はゴーレム使いでない。

 ゴーレム使いがゴーレムの中にいるなら、俺がこのロックゴーレムを倒すしか無い。

 攻撃を避けるのは容易いが相手が俺を無視して馬車を狙うことに気付いたら最後だ。

「お前の相手は後でしてやる。」

 オーランは、そう言うとゴーレムを馬車に向けて歩ませた。

 やばい、やっぱり気付いたか。

 この時、俺は一つの良いアイデアを思いついた。

 俺は炎を腕にまとわせ更にその炎を剣までのばした。

 炎の剣ファイアーソードである。

 炎を腕にまとわせたとき、破壊力が魔法単体より大きかったことを思い出したのである。

 俺は、炎をまとわせた剣でロックゴーレムの腕を斬りつけた。

ズバッ!

 思った以上の威力である。

 ロックゴーレムの腕が大根を切るようにスパッと切れたのだ。

「な、なにしやがる。」

 オーランが慌てた声を挙げ、ゴーレムは残った腕を振り回す。

 俺はすばやく、ロックゴーレムの背後に回るとローックゴーレムの右足首を斬りおとした。

 ロックゴーレムはバランスを崩して、ドスンと大きな音を立てて倒れた。

 少しずつ削って、中のゴーレム使いをやっつければ終わりである。

「緊急脱出!」

 オーランが叫んだ瞬間、ロックゴーレムが爆発して空に人の大きさ程の岩が発射された。

 オーランが逃げたのである。

「ゴーレム使いが逃げたにゃ!」

登場人物紹介

来人らいと    本作品の主人公 異世界において『にゃんこ騎士』の姿で冒険中♂

理沙りさ    来人の幼馴染♀

恭子きょうこ    理沙の大学の友人♀

修一しゅういち   来人の高校時代からの友人♂

シデン   戦士『妖精剣フェアリーソード』のリーダー♂

フィーネ  アーチャー『妖精剣フェアリーソード』の一員♀

エリス   妖精『妖精剣フェアリーソード』の一員♀

デューク  剣士『ローマア国軍諜報部』所属♂

アリア   剣士『ローマア国軍諜報部』所属 デュークの妹♀

ギル    剣士『闇ギルド』所属、黒い疾風と呼ばれるレイピアの達人

オーラン  ゴーレム使い『闇ギルド』所属

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ