表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
170/277

第170話 第2の競技にゃ

 第1の競技をクリアしたのは、上級クラスの理沙とシトロン組、オルソンとソーマ組、メリヤとコスロ組、初級クラスからベルガモットとキノット組、そして俺とブリットの5組であった。

 俺は、理沙とシトロン以外の上級クラスの4人は、顔を知っている程度で話したことすら無かった。

 ベルガモットとキノットが俺達の側に来て聞いてもいないのに4人の情報を得意気に解説した。

「あの背の高いスキンヘッドの男がオルソン。身体強化系の魔法が得意なの。そのパートナーがソーマ。オルソンの隣の太い奴。土系の魔法が得意でゴーレムとか使うわね。」

「メリヤとコスロ、小さい方が姉で痩せて背の高い方が弟ね。メリヤが水魔法、コスロが風系の魔法が得意よ。でも、皆、上級だから一通りの魔法は使えるわよ。」

「よく調べてるにゃ!」

「当たり前よ。相手の得意な魔法で勝負しても不利じゃない!逆に弱点をつくのが勝負の定石よ。」

 ベルガモットとキノットは、魔法の腕の差を頭で補っていた。

「ところで良いの?」

「何がにゃ?」

「シトロンが理沙の腰に手をまわしているわよ!」

「にゃんだって!」

 ベルガモットは、俺が慌てるのを見てコロコロと笑った。

「冗談よ。」

「ベル、止めなよ。来人がかわいそうじゃん。」

「だって、あんまりまどろっこしいだもの。からかいたくもなるわよ。」

 俺は、膨れっ面で黙りこんだ。

「まあ、同じクラスの友達だから教えたけど、第2の競技では、てかげんなしだからね。」

「望むところにゃ!」

 第1の競技の後、部屋から退出していたマーシャルが部屋に戻ってきた。

「第2の競技について説明をするぞ。第2の競技は、マタウで行う。」

「マタウってにゃんだ?」

「マタウってのは、チームでボールを奪いあってゴールに入れるの。早くゴールに入れたチームの勝ち、相手に直接攻撃する以外は、何をしても許されるわ。」

「解説、ありがとうにゃ、キノット!」

「それじゃ、校庭のマタウ場に移動じゃ!」

 マタウ場は、野球のグラウンド位の広さで中央に高さ30メートルのポールが設置され、一番上に大きなかごがついている。

 大きな玉入れ競技のかごみたいな感じである。

「こんなところがあったとは、知らなかったにゃ!」

「それでは、早い順に2組が決勝進出じゃ!始め!」

「始めって言ったってボールは、どこにゃ?」

「来人、そこに立っていると危ないぞ!」

ヒュー、ドスン!

 俺か咄嗟に飛び退いたその場所2メートル程の大きさの金属製の玉が落ちてきた。

「危なかったにゃ、ってこれがボールにゃのか!」

 この大きな金属製の玉がマタウのボールであった。

マタウは、安易ですが

マ、魔法で、

タ、玉を、

ウ、奪い合い

の略です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ