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第153話 マリーダに協力するにゃ

「私はマジリア魔法大学の学長ダブリンドアです。マリーダ女王を助けて頂いて感謝します。」

「改めてマジリアの女王マリーダです。ありがとうございました。」

「俺は来人。こっちの妖精がエリスでそっちの猫耳がブリットにゃ。」

「エリスよ。」

「ブリットです。」

「それで来人は理沙と同じ異界人なのですね。でも、随分、姿が違うようですけど…。」

「多分、召喚エラーと思うにゃ!」

「召喚エラー?召喚された時、二つの物体が一つになってしまったのですね。」

「ダブリンドア学長、話が早いにゃ。俺は元々人の姿をしていたにゃ。魔法の研究の進んでいるマジリアにゃら元にの姿に戻る方法が見つかると思ったにゃ。」

「安心して、来人!ダブリンドア学長は召喚術の第一人者なんだから、きっと元に戻す方法を見つけてくれるわ。」

「それは、助かるにゃ。」

「それに私達が元の世界に戻る方法を研究してくれているの。」

「凄いにゃ、理沙!それでどうやったら戻れるにゃ?」

「それは、まだ研究中なの。召喚した者も分からなくてね。」

「それは、光の女神らしいにゃ。ナーガ言っていたにゃ。」

「光の女神ですか、金龍ナーガが言うのなら間違い無いですね。召喚者が分かれば何とかなるかもしれません。調べてみましょう。」

「理沙、そろそろ俺達にも彼のことを紹介してくれないかな。」

 マーシャルがしびれを切らして口を挟んできた。

「ごめんごめん、彼は来人、私と同じ世界から来た幼馴染なの。来人、彼等は私の仲間でこっちがオレンジ熊のロン、そっちがお洒落リスのミック、それでマーシャルさん。」

「俺がロンだ。」

「ミックだ。」

「マーシャルじゃ。」

「私、マジタリスの近くにあるマナスの森に飛ばされて来たの。そこでロンに助けられてね。今はここ魔法大学で魔法を習ってるんだ。」

「そうか、理沙も1人で大変だったんだにゃ。」

「いいえ、皆が助けてくれたからそうでも無いよ。」

「ところであんた達、つきあってるの?」

 エリスが突然、容赦の無い質問をしてきた。

「いや、それは、にゃんて言うか…。」

「違います!家が隣だっただけで、単なる幼馴染です。」

「そうなの面白くないわね。」

 確かに俺は理沙とつきあっている訳ではないが理沙の全力の否定に少しがっかりした。

「そうだ、修一もこっちの世界に来ているにゃ。」

「え、そうなの!」

 理沙が目を輝かせる。

「そうだにゃ、いま、金龍ナーガのところで修行をしているにゃ。」

 俺は、これまでのことをかいつまんで理沙に話して聞かせた。

「へえ、インドア派の来人が大活躍だったんだ。でも大変だったね。」

「まあ、それなりに楽しんでいるにゃ。」

 一通り、俺と理沙との話が落ち着いたところでダブリンドアが口を開いた。

「来人、一つ頼みがあるのだがマリーダ女王を助けてマジリアの国を取り戻す手助けをしてもらえないだろうか。」

「私からもお願いしますわ。」

 ダブリンドア学長とマリーダ女王が揃って、俺に頭を下げてきた。

「私からもお願い、来人!」

 俺は理沙からの頼みには昔から弱いのだ。

「しかたないにゃ。理沙に頼まれたら断れないにゃ。」

「ありがとう、来人。」

「感謝しますわ、来人。」

「ところでマリーダ女王、俺、武御雷タケミカズチの宝玉を探してるにゃ。知らにゃいか?」

「それは、どの様なものですか?」

「この剣の柄にはめ込むんだけど、中で稲妻がパチパチ光る黒い玉らしいにゃ。」

「それでしたら宝物庫で見たことが有りますわ。それでよければ差し上げますわ。」

「やったにゃ、以外に早く見つかったにゃ!」

「ところで俺達には状況が今いち分からないにゃ。ダビュロスって奴がクーデターをしようとしているってことは分かるんだけどにゃ。」

「それは、私が説明しますわ。王宮の戦力は通常の騎士団、魔法使いの魔法隊、そして少数精鋭の魔法騎士団があります。」

「騎士団と魔法隊は、さっきダビュロスが率いていたやつだにゃ。魔法騎士団ってのはいたのかにゃ?」

「いいえ、いませんでした。いたら、もっと厳しい状況になっていたと思います。」

「ダビュロスは、魔法騎士団まで配下にしていないってことかにゃ?」

「分かりません、でも魔法騎士団は手強いですよ。」

 マリーダ女王が自慢気に言った。

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