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第134話 フルアーマーにゃ

『ブリットの敗北で妖精剣フェアリーソードは、一気に不利な状況になってしまったぞ!』

「何やってんのよ、ブリット!さっき勝った相手でしょ!」

「申し訳ありません、エリス。」

 エリスの言葉にブリットは、大人しく頭を下げている。

「いいわ、ブリットの仇も私が取ってあげるわ!」

「威勢の良いおちびちゃんだ。」

 サイガがエリスに責められるブリットを憐れんでつぶやいた。

「聞こえているわよ!私にかかればあんたなんか一発よ!」

 エリスは無謀にもサイガに突撃していった。

「そんな小さな身体で何が出来ると言うのだ?」

 サイガはエリスの突撃を軽くかわすと言い放った。

「カッチン!頭に来た。私の力を見せてやるんだから!」

 そう言うと同時にエリスの身体が銀色の光に包まれた。

「出番よ、親友マブダチ)!融合召喚、来たれ銀色の戦乙女!」

ドーン!

 そこに現れたのは身長2メートル銀色の超重装甲の騎士であった。

「白銀の戦乙女、重装甲フルーアーマーバルキリー!」

「その声はあの妖精なのか?」

「そのとーり、これで小さいとは言わせないわ!」

「しかし、その重装備で動けるのか?」

 サイガはそれでも慎重に霧分身を発動してエリスに襲いかかった。

 エリスはその場を一歩も動かない。

 サイガの攻撃がエリスに届く寸前。

「キャストオフ!」

 エリスの身体が弾け飛んだ!

 正確にはエリスの着ていた鎧が無数の弾丸と化してエリスを中心にして周囲に弾けとんだのだ。

バキッ!

 無数の鎧の弾丸はサイガの霧分身をかき消し本体に直撃した。

バシュ!

 鎧の花火の中心から銀色の光が飛び出しサイガを貫いた。

 それは白銀の剣を握り白銀の軽装鎧をまとった銀色の髪の美少女だった。

「ぐあ!あんな小さな妖精にやられるなんて。」

バタッ!

 サイガが倒れる。

「小さい、言うな!」

ボン!

 その瞬間、エリスは元の小さな身体に戻った。

「まだ、短時間しかなってられないのね!後はヨロシク!」

『おおーっと、何と言う番狂わせだ。エリスがサイガを破ってしまった。』

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