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第128話 バトルロワイヤルの開始にゃ

 静かな戦いの始まりだった。

 柱の上という狭い足場はお互いの様子を伺うことから始まったのだ。

 最初に動いたのはサイガだった。

「こんなに早くリベンジの機会がくるとは思わなかったぞ!」

 サイガは、ブリット目掛けて飛び掛かった。

「霧分身!周りにお前の味方がいる以上、拡散雷ディフュージョンサンダーは使えんぞ!」

 確かに拡散雷ディフュージョンサンダーは広範囲への無差別攻撃のため味方が近くにいる状況ではつかうことができない。

 5体のサイガがブリットに襲い掛かる。

 しかし、ブリットは余裕でサイガの攻撃をかわしていく。

「何故だ、先程はかわすのがやっとだったはずなのに!」

 サイガの顔に焦りが浮かぶ。

バキッ!

ブリットのパンチがカウンター気味にサイガに炸裂した。

「サイガ、何をしている!足場が、限られているのだ。動きが単調になっているぞ!」

 フドウがサイガを叱責する。

「流石、フドウさんですね。例え何体に分身しようとあなた本体は一人です。足場の限られている場所で動きを読むのは簡単ですよ。」

「くそ、おれとしたことがそんな、基本的なことを…!」

 その横でアリアとシャナとの女同士の戦いが始まっていた。

 以外にも俺の心配をよそにアリアは、素早い動きでシャナを翻弄していた。

 たくみに柱から柱に飛び移りシャナを攻撃していた。

「忍の里の修行場に比べればこんな場所、平地も同じよ!」

 そして、修一はフドウに一撃を入れると突進して行ったが頭脳派ジクスに阻まれていた。

「どきやがれ!俺はフドウに一発入れてやるんだよ!」

「笑わせるね、君、一撃でフドウ様にやられているのに記憶力というものは無いのかい?」

「言いやがったな!フドウの前にお前からぶっ飛ばしてやる!」

「修一、落ち着くにゃ!」

 俺は、道化師メロスの攻撃を避けながら修一に声を掛けた。

パン!

「何にゃ!」

 突然、メロスが俺の顔の前で風船を割ったのだ。

「人の心配をしているとは余裕だよね。」

 笑っているも様にも見えるがメロスはピエロの様なメイクで表情が読み取れない。

「こいつ、いつの間に近づいたにゃ?」

 俺はメロスが近づいたことに気が付けなかったことに驚いていた。

 フドウは誰に加勢する訳でもなく腕組みをして俺達の戦いの様子を見ている。

「くっ、フドウの奴、余裕かましてるにゃ!」

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