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第123話 サイガの霧分身にゃ

 闘技場の武闘台でブリットはサイガと対戦していた。

「ブリットさんは見たところスピードとパワー重視の格闘を得意とするようですね。私には非常に相性が良い相手です。」

「相性がどうとか、私には関係ないことです。」

「そうですか。今のやり取りだけでもあなたの攻撃が私には通用しないと分かってもらえたと思ったのですが。」

「当たらないのなら当たるまで攻撃するだけです。」

 ブリットは電光石火ライトニングを発動するとサイガに攻撃を仕掛けた。

『ブリットが再びサイガに攻撃を仕掛けた。凄まじい猛攻だ!ブリット、まるでダンスでも踊っているかの様にパンチにキックを繰り出していく。しかし、サイガ、その攻撃を華麗なステップで避ける。当たらなーい!』

「なるほど、今での私ならまるでためだったかも知れませんが御主人様マイマスターがパワーアップした今、私もパワーアップしているのですよ。電光石火ライトニングⅡ!」

 更に加速したブリットが一気に間合いを詰めてサイガに膝蹴りを入れた。

バキッ!

 思わず受けた蹴りにサイガが膝をつく。

『おっーと形勢逆転か!サイガにブリットの蹴りが入った!』

「私に一撃を入れるとは流石ですね。しかし今の一撃で止めを刺さなかったことを後悔しますよ。」

 サイガの身体が次第に霞んでいき一人二人三人とその数が増えていく。

『ここでサイガ、得意の霧分身だ。』

「分身の術は俺も得意にゃ。ブリット、お前も分身をするにゃ!」

御主人様マイマスター、それは勘弁して下さい。」

「何でにゃ!」

御主人様マイマスターの分身は身体の毛を媒介にします。身体中に毛の生えている御主人様マイマスターであれば、何本抜いても問題ありません。私は頭髪を抜いてハゲを作るのは嫌です。」

 ブリットは来人を崇拝しているもののナルシストの面も持っていたである。

「ちょっと抜いてもハゲないにゃ!」

「嫌です!」

 サイガはブリットと俺の漫才の様な会話に我慢できなくなったのか攻撃を仕掛けてきた。

「戦いの最中にふざけるのは気に入りませんね。」

 五人まで増えたサイガが連携をしながらブリットに攻撃を仕掛ける。

 電光石火ライトニングⅡで飛躍的にスピードを上げたブリットも五人を同時に相手をするとなるとその攻撃を避けるのに精一杯である。

『サイガ強い!やはり、この勝負、サイガの勝利となるのか。』

 ブリットは攻撃を避けるだけでなくサイガに攻撃を仕掛ける。

 だがその攻撃はまるでサイガの身体が霧になってしまったかのようにすり抜けてしまう。

「この分身は、実体がない幻影なのか?」

「それはどうでしょうね。」

 たった今、ブリットの攻撃がすり抜けたはずの一体のサイガの攻撃がブリットに直撃する。

「くっ、サイガの本体を見極めなければ。」

「そう簡単に見極められるような技ではありませんよ。」

『さあ、ブリット、サイガの攻撃に手も足も出ない!このまま、勝負は決まってしまうのか!』

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