表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/277

第10話 竜巻のち雨にゃ

 竜巻が通り過ぎた後、シトシトと雨が降っていた。

 竜巻が発生したコミケの会場は見るも無惨な状況であった。

 会場であったイベントホールの建物の屋根は吹き飛び、鉄骨がむき出しになっていた。

 僅かに残った壁面には巨大な平行した四本線の抉られた傷痕が無数に残されていた。

その傷痕は、まるで獣の爪痕を連想させた。

 そんな瓦礫の中を戦士のコスプレをした少女が雨に濡れながらフラフラと歩いていた。

「りさー!いたら返事をしてー!らいとー!

しゅういちー!何処にいるのー?」

 少女は、恭子だった。

来人、理沙、修一の3人は、竜巻に巻き上げられてしまい、行方不明である。

 コミケの会場を襲った竜巻による被害は3人の行方不明者と数人の重軽傷者を出した惨事であった。

 また、会場の竜巻による建物の損傷がまるで龍の爪痕の様であったことからネット上では、龍の竜巻事件としでもてはやされたがそれも月日の経過とともに忘れ去られていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ