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目覚めの時  作者: かずは
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第1話

はじめまして。かずはです。

駄文ですが……ずっと前から書きたいって思ってた話です。

評価・感想よろしくお願いします。

「――やっと見つけました……私のことが分かりますか……?今から迎えに参ります。それまで待っていてください―――」



不思議な夢だった。一人のオレと同世代ぐらいの少年がオレに話しかけて来たのだ――。


「俊也!急ぎなさい!」

下から母さんの声が聞こえた。オレは眠たい目をこすって返事をした。

オレは神風俊也。高校2年。サッカー部で次期キャプテンの予定。ただひとつ問題なのは腕に刻まれたこの謎の銀色の印。よくわからないけれど、生れつきあるらしい。でも先生には入れ墨だと思われていていつも白い目で見られる。これにはもう慣れたけど、でもうんざりする。

今日は春休みが明けて最初の登校日。夢のことは今は忘れて急いで支度を済ませて階段を下りる。

「行ってきます!」

玄関の扉を乱暴に閉めて、オレは公園の前に向かった。

そこには、渡部香奈がいた。香奈はオレの自慢のかわいい彼女だ。

「神風君、おはよっ。」

「おはよ。待った?」

香奈は校内一の人気の女子。その彼女に思い切って告白したのはつい最近のことだ。だからオレも香奈もお互い恥ずかしくてまだ苗字で呼び合ってる。いい加減ちゃんと名前で呼びたいんだけど。

「ううん。あたしも今来たところだから。」

「そっか。」それからオレと香奈は学校へ歩き出した。


「あのね、神風君。あたしね、今日変な夢見たの。」

いつものたわいのない会話。

「オレも。なんか知らない人に話し掛けられる夢でさ。あっちはオレのこと知ってるみたいなんだけどな。」

「そうなんだ……あたしは階段から転んで落ちるる夢。」

「へぇ…まあ渡部はかなりおっちょこちょいだからな。ホントに階段から落ちんなよ。」

「大丈夫よ。あたしだってそこまでドジじゃないもん。……きゃっ!!」

香奈は石につまづいて転びそうになった。オレが香奈を受け止めて転ばなかったのだが。

「だっ大丈夫か?やっぱり渡部はドジだな。」

「ごめん……」

「そういえばさ今日新しいクラスの発表だよな。」

オレは無理矢理話題を変えた。多分話が続かなくなってしまうと思ったから。

「うん……また一緒がいいなぁ。」

「ああ。きっと大丈夫だって。

んじゃ、ちょっと急いで行ってみない?」

「うん……心配だなぁ……」

オレと香奈は話しているうちに学校に着いていたので、とりあえず急いで昇降口へと向かった。


注意深くクラスが書いてある表をみる。すると……同じクラスだった。

「渡部、良かった。同じクラスだな。」

「うん!神風君と一緒で良かったぁ。」

ホームルーム開始5分前を知らせるチャイムが校舎内に鳴り響く。

オレと香奈は急いで教室へと向かった。


――本当のオレを目覚めさせることになるとは夢にも思わずに。


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