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Dearest  作者: イサム
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第一話 異端の傭兵

久しぶりの投稿になります。

 東の地フォレスは70%を森林に囲まれており、森林の中心に行くほど太陽の光は森林でふさがり闇が濃くなる。また魔獣においても中心にいくにつれ凶暴で強い魔獣が徘徊し通常の人では瞬く間に魔獣に襲われ命を落とす。


 よって人々は森林の外に城壁都市フォレスを作りその中で生活をすることになる。人々が生活する中で貴重となるのが魔獣のもっているマナのコアでこれは魔道具とよばれる装置に取り付けることによって、ランプの灯や暖炉の灯、炊事での火など生活する上で大変便利な為、生活には欠かせない物となっている。 しかし、魔獣の持つマナのコアも無尽蔵ではなく魔道具で使用すればマナも枯渇してしまうため、魔獣のコアは消耗品として定期的に入手する必要があるが普通の人では魔獣のもつマナに対して無力である。


 魔獣のコアを手に入れる為、世間では魔獣を倒す事ができる『Spirit Attack』略称PAを使用できる傭兵(ハンター)が職種として誕生した。ハンターは魔獣の討伐を行い手に入れたコアを町のコア管理店に売却して生計を立て、町の人々は管理店でコアを購入して生活へ利用している。


 そんな城壁都市フォレスの近い森林の中で今木々の間を二つの影が駆け抜けいく。その二つの影に木々から漏れた太陽の光が照らされて姿が浮かびあがる。


二つの影の一つは見た目は20才前後の170cmの長身で色鮮やかに輝く金髪を腰まで長く伸ばし顔は100人中100人は振り返るほど整った容姿をした女性であり口元は楽しそうに緩んで、それに合わせてエメラルド色の瞳がキラキラと輝いて快活そうな性格をしているのを表している。

 スタイルは全体的に無駄のない流れるような柔軟と分かる筋肉を綺麗な肌が覆い、大きくもなく小さくもないが確かにある胸を銀色の胸当てのプレートを装着し、動きやすい膝上でのパンツにふとももから肌をカバーするハイソックスにブーツを装着。腰には刃渡り80cmの双剣を提げている。


 もうひとつの影は同じく20才前後の180cmで顔全体のうち髪を手ぬぐいで覆い目元からしたをマフラーで覆って目元以外は全く隠した状態となり顔でわかるのは目元のみと胸の凹凸と体つきで男であることのみである。しかし、体つきは服上から浮かび上がるはち切れんばかりに引き締まった柔軟な筋肉を纏い、目尻は鋭くとがり瞳の色は深い紅色に染まり瞳の奥は炎のように禍々しく揺れており只者ではない事が人目みてわかる。服装は黒いシャツの上に灰色のジャケット、下は黒いパンツとブーツで暗色のスタイルをしているが女性の方と比べて武器らしい物を一切もっていない。


2人が駆け抜けている視線の先には大人のふた回りはありそうな巨体をもった猪が猛然と突っ込んできており体の表面を紫色の煙のような物がたちあがっている。 この紫色のような物がマナであり猪から出ていることから猪が魔獣であることが分かる。


それを確認して金髪の美女と男性が

「ヴァン、あたしが先鋒で動きを止めるからトドメお願いね!」

「・・・わかった。まかせる。」


と相槌をうち一斉に猪へ加速する。

猪はこれに対して猛烈に突撃を開始。あまりの勢いと体の表面に覆ったマナで猪のぶつかった木々は激しい音ともに削ぎ落とされてしまう。もし人であれば紙くずのように触れた部分が消し飛ぶだろう。


両者がどんどん接近しとうとう猪とぶつかる瞬間に金髪の美女は地面を蹴って上空へ男性は木の幹を足下りして横へ方向転換して避ける。


ぶつかる瞬間で避けられ勢いついた猪はたたらを踏むが、一泊もおかずにまた加速して木々にぶつかりながらも方向転換を返して追撃を開始しようとする。


それに対して上空へ避けた金髪の女性は上空で宙返りして逆さまになり木々の太い枝へ足から着地、上空へ避けた勢いを殺さないまま着地した枝は跳ねあがりその勢いを使ってさらに枝を蹴り猪へすさまじい勢いで突撃する。同時に腰の双剣を構え、真下にいて方向転換しようとする猪へ攻撃をかける。


方向転換しようとしていた猪は目前に迫った女性に虛をつかれ一瞬動きを止める。その瞬間を逃さず女性は双剣の柄にある蒼色のコアに精神を集中しコアを稼働。コアが蒼色に輝いたことを確認し、片方の剣で猪の魔獣のマナを切り裂く。さらに追撃でもう片方の剣で猪の目に突撃した勢いのまま深く突き刺す。


目を貫かれた痛みに猪が悲鳴を上げそのまま暴れだすが女性はまったく微動だにせず剣を突き刺したまま男性に声をかける。


「ヴァン! 今よ。」


その瞬間、暗い影が横切り足を止めた猪の横の腹へ一瞬で肉薄する男性。

肉薄した男性は腰を落としながら右足を地面に叩きつけ全体重を右足へ集める。


『ズドン』


その瞬間、叩きつけた地面は人が踏みつけたものとは思えない直径1mの範囲で陥没する。

男は右足に貯めたパワーを1歩踏み込みながら右拳に体重移動で伝わらせ猪の横腹へ叩きつける。


『パリィーン』 『ドパン!』


叩きつけた瞬間、猪の横腹を覆っていたマナがガラスが割れたように消失したあと破裂した音が響きわたる。一泊後、猪が静まり地面にゆっくり横たわっていく。


「相変わらずヴァンの攻撃はえぐいわねぇ~♪ マナすら関係ないんだからゾッとしちゃうわ。」


ヴァンの攻撃前に猪から飛び降りた金髪女性がヴァンと呼ばれた男性に近づきながらしみじみ言う。

猪の横腹をみると人の顔の倍の大きさはある大きな穴が貫通しており猪の魔獣は完全に絶命している。


「・・・エレハイム。そんな事はいいから日が暮れる前に解体して戻るぞ。」

「はいはい♪ わかってますよ♥」


いとも簡単に魔獣を倒し何でもないように会話した2人はハンターであることはこの結果を見れば一目瞭然である。しかし普通の人では太刀打ちできない魔獣だがハンターといえども程度の差はあれ通常は4人以上は必要である。それは先ほどの猪の木々を消し飛ばし、人が触れたらひとたまりもないから牽制役が余計に多く常に一撃をもらわないように必要となった人数である為である。


それに対して2人はぶつかる瞬間まで避けず直接攻撃のみで牽制・攻撃で魔獣の攻撃に触れてもおかしくない状況で何でもないようにいとも簡単に倒した事は明らかに異常である。


エレハイムとよばれた金髪の美女とヴァンとよばれた素顔を隠した男性はやはり町でも異端として知られてはいるのだがそのような事は気にせず2人は猪の解体を進めるのであった。

仕事しながら執筆は難しいですね。

いい加減にならないよう頑張ります。

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