プロローグ
初めての執筆になります。
宜しくお願いします
4、5才の幼い少年は泣きながら言う。
「ねぇ、お姉ちゃん。みんなから化け物って言われる・・・なんで僕はほかのみんなとちがうのかな。・・・ぼく化け物なのかな?」
少年のそばにいた20代前半の女性は慈愛のやさしい声で言う。
「化け物じゃないわ。わたしが女性なようにあそこにいる大きな大人のように一人一人みんな違うでしょ? ただあなたは、ほかの子より力が強いだけ、ほんの少し足が速いだけ、それだけの事。だから私はあなたの事を化け物と思ってないし、私のたった一人の家族なのよ。」
¦
¦
¦
10才くらいの少年は言う。
「ねぇ、姉さん。・・・なんで神様はこんな力を僕に与えたんだろう。こんな破壊の力、どんな意味があるんだろう。」
20代後半の女性は優しい声で言う。
「あなたの力はあなただから神様はくれたのよ。自分が怪我したら痛いでしょ? 相手も痛い思いをしたらあなたは痛いと思って悲しむでしょ?そんな優しいあなただから神様は守ってあげられる力を授けてくれたのよ。それは破壊の力じゃなく、誰かを守る力なの。」
¦
¦
¦
18才くらいの青年は泣きながら言う。
「・・・いやだ。 ・・・いやだよ姉さん、ひとりにしないで。・・・姉さんがいなくなったら俺、どうすれば・・・。」
90才くらいの衰弱したお婆さんは言う。
「・・・あなたならもう私がいなくても大丈夫・・・。優しいあなたなら、あなたを必要としてくれる大切な人に出会って、かけがえのない物に出会える。・・・だから生きなさい。・・・今が辛くても生きて、・・・生きて大切な物を見つけなさい。
・・・わたしはあなたに出会えて・・・本当に幸せだったわ。わたしの大切な〇〇〇・・・。」
¦
¦
¦
そして静かに息をひきとるお婆さんとそのそばで大粒の涙を流す青年。
物語はこれより500年の時が流れてから始まる。
読みやすく、完結目標で行きます。
読んで頂ければとても感謝です。