表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/17

第九話 愛傘


キャプテン「あと20分で試合開始!いままでの練習の成果を発揮するときよ!」


バレー部員一同「はいっ!」


かなえ「は、はい・・・。」


キャプテン「どうしたの?かなえ?元気ないよ?」


かなえ「い、いえ・・・そんなことは・・・。」


キャプテン「もしかして緊張してる?」


かなえ「す、少しだけ。」


キャプテン「あのね。手のひらに人って書いて・・・」


かなえ「ひと、ひと・・・どっちの線から書くんでしたっけ。」


キャプテン「そんなのどうでもいいよ!ていうか人の漢字の書き順ぐらい知ってろ!」


かなえ「ムッ・・・これでも大卒ですよ!」


キャプテン「いやまだ高校生だろ!死ねよ!」


教頭「みんな!試合が始まるよ!」


キャプテン「いくよ!みんな!」


かなえ「ひぎゃああああああ!きんっちょうするううううう!!ブハハハハハハハ!」


キャプテン「お前緊張してねえな。」


_______________________________________


キャプテン「試合には負けちゃったけど・・・まだ次の大会があるから元気出そう!」


バレー女子部員A「そ、そうですよね・・・。」


教頭「うむ!その意気だ!」


キャプテン「じゃあいまからみんなで御飯食べに行こう!」


かなえ「よっしゃああ!これだけのために今日来たんだあ!ブハハハ!」


教頭「試合をメインにしろよ。」


バレー女子部員B「どこいきます?」


かなえ「スナックめばえ」


バレー女子部員B「またそこか。」


教頭「よし!じゃあみんなでラーメンでも食いに行くか!!」


キャプテン「いやおまえは呼ばねえよ。」


教頭「え」


_____________________________________


ポツポツ・・・・・・ザーーーー。


美女「うわ!雨が降ってきちゃった!傘持ってないよ・・・。」


イケメン「あれ?美女ちゃん?傘ないの?」


美女「う、うん」


イケメン「そっか・・・。(困ってるみたいだし、俺の傘貸しちゃうか。)」


イケメン「俺の傘、」


美女「一緒に入れてくれない!?」


イケメン「え?」


美女「あ、いや、違うんだ・・・。その・・・。」


イケメン「い、いいよ・・・。」


美女「あ、ありがと・・・。」


かなえ「うわ!雨が降っていやがる!!雨死ねよ!雨殺すぞ!ブッ殺っそ!!」


イケメン「(しまった!厄介なのに出会った!)」


かなえ「ぶへへ~~ん!!ビショビショだよぉぉ!!」


イケメン「(濡れるとキモさが倍増するな・・・。)」


かなえ「おお。そこにおられるのは、まさしくイケメン殿と美女殿ではありませぬか。」


美女「うわっバレた!」


イケメン「(まずい!また美女ちゃんの鬼畜連呼が始まってしまう!)」


かなえ「見てみろ!このような勇ましい体は雨にも負けぬ!ブハハハハ!」


イケメン「(知らないよ!)」


美女「かなえちゃん、傘なくて大丈夫なの?」


かなえ「猛烈に風邪ひきそうだ。」


イケメン「(雨に負けてんじゃねーか!)」


美女「ど、どうする?イケメン君。」


イケメン「どうするったって、傘は一本しかないし・・・。」


かなえ「ガクガクガク・・・死にたくない・・・わ、わたし、生きるわ・・ジャック!」


美女「キモイけど、ほっとけないよ。」


かなえ「キモくねえよ。死ね。」


イケメン「わかったわかった。んじゃ僕がコンビニまでいって傘買ってくるから!」


美女「え!いいの?」


イケメン「しょうがない。ほっておけないし。」


かなえ「はやく買ってこいよ餓鬼。」


イケメン「(なんでこんな態度なの?)」


5分後・・・。


イケメン「お待たせー・・・って何しとるねん!」


かなえ「美女ちゃんの乳を堪能していたのだよ。少佐。」


もみもみ・・・。


イケメン「少佐じゃねえから。美女ちゃん大丈夫!?」


美女「鬼畜!」


イケメン「(またこれか・・・。)」


イケメン「ほら、傘買ってきてやったからもう帰れよ。」


かなえ「おおご苦労だったの。それでは美女ちゃん一緒に帰ろうか。」


美女「鬼畜!」


イケメン「いや!美女ちゃんは俺と帰るつもりだったから!」


美女「鬼畜!」


かなえ「さぁ・・・家まで俺を満足させてくれよぉ?ブハハハハ!」


もみもみ・・・。


美女「鬼畜!」


イケメン「いや、ちょっと待てって・・・!ああ、行っちまった・・・。」




続く・・・。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ