第七話 初デート
かなえ「どすこい!」
ババーン!
キャプテン「ちゃんとジャンプしてブロックして!!」
かなえ「キャプテン・・・。私には無理ですよ!」
キャプテン「そんなわけないじゃない!だれだって上達すれば・・・。」
かなえ「それにしたって私の上達は遅すぎます!」
キャプテン「いや、まだ始めて一週間しか経ってないし・・・。」
かなえ「それに、それに!わたしはキャプテンと違って背が低いです!失格です!」
キャプテン「いや、ふつうに180ぐらいあるでしょ・・・。」
教頭「え」
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キャプテン「なんでも自信を持ってやらなきゃダメよ。」
かなえ「そうですね・・・。」
教頭「確かにキャプテンの言うとおりだ。かなえちゃんはよくやってくれてるよ。」
かなえ「先生・・・。」
バレー女子部員A「そうよ!自信持って!」
バレー女子部員B「かなえちゃんなら出来るよ!」
バレー部員一同「頑張って!かなえちゃん!」
かなえ「てめえらうるせんだよぉ!誰に向かって口きいてんだよ下衆どもが!ブハハハ!」
教頭「自信を持たせた結果がこれだよ!」
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美女「イケメン君、ノートありがとう。」
イケメン「うん。またあったら気にせず言ってよ。」
美女「うん。ありがとう。あ、あのそれでさぁ・・・。」
イケメン「ん?何?(可愛いなぁ。)」
美女「あ、あのもし良ければ、あの、こ、こんど・・・。」
イケメン「え、う、うん。」
美女「今度・・・。一緒に、食事でも・・・どうかなって・・・。」
イケメン「ほ、ホントに?」
美女「う、うん。」
__日曜日。
イケメン「ここのレストラン?」
美女「そう。この前お母さんときて、それからお気に入りのお店になったの。」
イケメン「そっか。んじゃ入ろうか。」
美女「うん。」
カランカラン・・・。
かなえ「いらっしゃああせえええええ!!!ぶはっはっは!」
イケメン「うわキモ!なんでここに。」
かなえ「ご注文はお決まりですか?」
イケメン「いや、早いよ!立たせて食わせるのかよ!」
美女「もしかして、かなえちゃんアルバイト?」
かなえ「違うなぁ・・・。これはツケの分だぁ!」
美女「な、なるほど・・・。」
かなえ「あそこに座ればイイんじゃな~い♪でもあんた・・・立っていれば足腰鍛えられますから!!残念!!」
イケメン「(いや別に残念じゃないよ。)」
イケメンと美女は席についた。
かなえ「ナメック星人の食料『水』だ。」
イケメン「(いらないよ。そんな情報!)」
美女「ミートソーススパゲッティひとつください。」
イケメン「あ、じゃあ俺もそれひとつ。」
かなえ「ミートスパゲッティ1つと“それ”ひとつですね。」
イケメン「いや俺もミートスパゲッティだよ!」
かなえ「冗談通じない人。ポポ。嫌い。」
イケメン「(なんでミスター・ポポのものまねすんの?)」
__10分後
店員「こちらミートスパゲッティになります。」
イケメン「おいしそうだなぁ。」
美女「でしょ?この店で私の一番のお気に入り。」
イケメン「なるほどー。」
美女「いただきまーす・・・。ゴフッ!辛ッ!!ゴフッ!」
イケメン「ど、どうしたの?」
美女「わ、わからない・・・。タバスコの味しかしない・・・。」
イケメン「まさか!」
イケメンがかなえのほうを見ると、かなえはすぐに目をそらした!
イケメン「おい!なんでこんなことしたんだ!」
美女「鬼畜!」
かなえ「喜ばせようと思って、いつも以上のタバスコを入れちゃった・・・。」
美女「鬼畜!」
かなえ「ご、ごめんね。美女ちゃん・・・。」
美女「鬼畜!」
イケメン「(あ、また鬼畜しか言わなくなった。)」
かなえ「やっぱ・・・許してくれないよね・・・。」
美女「・・・・。」
イケメン「(あれ?もう怒ってないのか?)」
かなえ「美女ちゃん・・・?」
美女「帰宅!!」
イケメン「(帰るんか!やっぱ怒ってた。)」
続く・・・。