表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひかりの声が聞こえる  作者: 平凡
地球の自転と反して歩く
9/34

子供

学校で見る温和な鷹霧が、あきらかに殺気をたてていた。なんていうか緑のオーラっぽい。

 「君、いつもの退屈な生活にうんざりしてるだろう。」林がゆらりと言う。鷹霧は眉をひそめた。

 たしかにそうだけどさあ。と、心のなかでいったようだ。へえ、そうなんだ。

 「このビビリがっ!!」

「はあ!?」鷹霧ははっきりと声にだしていった。気分的には鷹霧の味方だ。今このタイミングで言うか!?それ。

 と、突如「ぐう~」と漫画的表現なおなかの音がする。林だ。今このタイミングで鳴るか!?それ。

まあ、おなかもすいたし、座りながら話そうよ。とのんきに林はいう。確かに今までずっと駅構内で立ちっぱなしでつばめも疲れていた。だいいち真横は事故現場である。渋々、というかんじで鷹霧も同意する。

 「どこがいい?」

 だからあんたはのんきすぎるんだよっ!!ガキかっ!!

 結局、希望も特になかったので、そこらへんの喫茶店に入る。

 自分と鷹霧はジンジャーエールで、林はオレンジジュースだ。今の子供はかっこいいもの飲むねえ、と林が苦笑いする。

 「それで、だ。どうすんの?」まだドリンクも来てないのに。

「親が心配します。」と、まっとうな理由をつけて鷹霧が断る。

「きみの両親は・・・もとい母親は今日、東京に演劇を見にいってるはずだ。」勝ち誇ったように林が言う。案の定、なんでそれを、と焦っているようだ。顔にでてる。

 焦る鷹霧か。いま私めずらしいもん見たわ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ