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ひかりの声が聞こえる  作者: 平凡
地球の自転と反して歩く
8/34

混乱

 「『この男は何を言っているのだ』っておもってるでしょ。」と、名前は知らないが、なんとなく顔は見たことのある奴が、あごをウインドブレーカーに隠しながら言った。

 はい、そうですとも。鷹霧はカフェオレ色のジャンバーのポケットに手をつっこみながら考えた。-こいつらは何者だ?

「ああごめん。僕は林。この子は・・・」

「北川です。」おのおの自己紹介され、しょうがないので鷹霧もしようとすると、

「めんどいならいいよ、鷹霧君。」

 何故おれの名前を知っている。

 「そりゃ警戒するよね」と、俺の心を読んだかのように、黒縁眼鏡の知らない男が言う。

 はっきり言っちゃうとね、と。「僕は、ある程度先の未来のことがわかる、『不可視現実病ファスト』、簡単に言っちゃえば未来予知ができる、未来予知者アンドロイドなんだ。」

 え。とまぬけな声を思わず出してしまう。なんじゃそりゃ。

「信じらんないよね。」と、へにゃへにゃため息するシーンは映画で何回も見た。そしてそのあと、そいつはこう言うんだ。

 「けれども、」ほらね、やっぱり。

 今度こそずばっと言います、と勝手に宣言してから、男は「君は、」とゆっくり言う。ごくり、と息を飲む。

「君は、不死病メモライズっていう病気に、ていうか能力をつけちゃったっぽいんだよ。僕の未来だと。」

 少しだけ睨む。

 「はっきり言って」「信頼できない。」最後の部分はヘッドフォン野郎とハモった。ヘッドフォン野郎が「『ヘッドフォン野郎』はひどい。」と、少し涙目でぶつぶつ言ったが、今回はシカト。

 あああああああああああああっ!!なんなんだよこいつらはっ!!

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