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ひかりの声が聞こえる  作者: 平凡
日常とその応用
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ブラックホールまっさかさま

鷹霧と四谷が歩き始めてからすぐに、轟音が辺り一面を埋めつくした。

「なんだ?ありゃ。」

四谷が朝8時の日の光に目を細め、一生懸命轟音の正体を捜しながら言う。

そしてそいつは、鷹霧達のマンションの後ろから、牛のようにのっそりと姿をあらわした。

「・・・ヘリだ。」

朝日を背景にヘリは飛んでいた。激しい逆光。

「てかなんで朝から近所迷惑200%のヘリが飛んでんだ?」

四谷が不思議そうに言う。そう言われればそうだ。なぜこんな時間に強制覚醒装置のようなヘリが飛ぶのか?

そんな事を考えながらも轟音を撒き散らしながらヘリは飛んでゆく。そして鷹霧達の前方上空に来た。

そこにあったのは完璧なスカイブルー。この雲ひとつない朝の空の中では、窓と轟音さえなければ溶けてしまいそうな、真の意味での迷彩色。

なおさら謎が深まる。こんなかわいいヘリ、国が持つ訳がない。マスコミだってこんな「クレームください」みたいなことするわけがない。

誰だ?

その林が言っていたJMBとかいうやつはカタチを知らないのでイメージができない。

そもそも自分に関係のある出来事なのかどうかさえ判別不可のグロッキー状態だ。

轟音轟風に葉屑が舞った。


結局、ヘリは2人が学校につく頃には西の方角へ消えた。

役目を終えたのか。はたまたこれから「お仕事」なのか。

空色という洒落た色のヘリを見たのに、なにか鷹霧は納得がいかず、去っていくヘリを睨んだ。





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