表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひかりの声が聞こえる  作者: 平凡
地球の自転と反して歩く
2/34

音楽を聴きながら

 北川つばめは音楽を聴いていた。SMAPを聴いていた。ゴロちゃんの声に自分の声をのせる。鼻歌ってやつ。

「古いね。」って言われる。「ゴロちゃんって正直微妙じゃない?」とも。

そう言われちゃうと、「そうなのかな」と一瞬たりとも思っちゃう自分が、昔から嫌で嫌でしょうがなかった。

そんな時、私は決まってバッティングセンターへ行く。無我夢中で、「でぇおりゃゃゃぁぁあ!」と奇声をあげながらバットを振り回す。まぁ大抵、空振りなんだけどね。

 隣で5組の四谷と鷹霧が何か本を読みながらしゃべっている。えらく興奮している。

「これはすごい。欲しい。」

とかなんとか四谷は言い、あわてて鷹霧が、「え、どれどれ」とか言っている。しばらく。

 なんかガキみたい。そう思いつつも、耳はもはやゴロちゃんよりもそちらに傾いていた。

 「・・・心読病(ノイズ)。あらゆる人の心の中を読むことができる。強いショックにより発病。又、その際につけていた物を事後に装着した時のみ発病する場合もある。5千万人に一人の割合で発病する。」

 まずつばめの脳にひらめいたのは「えっ、先輩の好きな人わかるじゃん!」やつらは「あいつの好きなやつとか一瞬でわかるじゃーん!」とか言ってる。げ、八割おんなじ。

 まったく。『全国統一中学生テスト2年の部』の全国4位がなにやってんだか。そろそろ行こうとしたところで考えた。

 鷹霧優薫。あいつはこの学校でおそらく最も頭がいい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ