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ひかりの声が聞こえる  作者: 平凡
地球の自転と反して歩く
16/34

熟した後は腐るだけ

ぼりぼりと頭をかきながら、林はたった今自分で運んできたカフェオレを一気に飲むと、部屋の奥の方に消えた。

 つばめはほっ、と息をはいた。疲れた。

 それに合わせるかのようなタイミングで、鳩時計が鳴く。0:00。

 鷹霧はぼけっと、そしてじいっとカフェオレを見ている。どうやら東京に演劇を観に行った親を心配しているらしい。

 えらいわねぇ。彼は今までで何回こう言われたんだろう。私の何倍だろう。

 林が戻ってきた。

 「Aの話とBの話、どっちがいい?」

「AもBも何も、選べと言われても困ります。」

 鷹霧が至極真っ当な抗議をする。だけども、さ。

「Aはクスリの話。Bは敵の話。」

 私はココロが読めるってことを忘れないでほしいな。

 ん、いや待てよ?あいつの神的な脳だ、さりげなく私を避けようとしたのか?え、ひょっとして・・・嫌われてる?

北川つばめ。名前は割と簡単で、16画しかないのに、やたらと物事を複雑に考えようとする。その上中途半端。私の悪い癖だ。

 会話は続いている。

「大したことないのは?」

「・・・クスリかなぁ?・・・うん、クスリだね。じゃあクスリの話からしようか。」

そう一方的に言うと、林はポケットからフリスクケースのようなものを出した。


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