PR 校舎 作者: 魔手麻呂・牧art 掲載日:2026/05/08 窓に映る暗闇を背景にチャイムが流れる。校舎に残っているのは、もはや教頭と私の二人きりだった。 「今日はもう帰りな」 私はその言葉を遠慮する余裕もなく、PCの電源を切り、そそくさと職員室を後にした。 戸締りは用務員さんがやってくれているはずだった。しかし以前、私の担当する教室のドアのカギが開きっぱなしになっていたことがあったらしい。あの時の苦い叱責を味わうよりは、今一度3階の教室に直接行ったほうが楽だと思った。