第1話 契約
少年は目が覚めた。目の前の光景は見たことがなかった。大きな滝、暗き洞窟、広い湖。
?「ここは...なんだ?どこなんだ?」
少年は辺りを見渡すが、誰もいなかった。少年はゆっくりと起き上がり、辺りを歩き回った。
?「参ったなぁ...。早く家に帰らないと...」
その時だった。少年の前に一匹の猫が現れた。しかも宙に浮いているのだ!
?「うわぁ...」
少年は近くにあった木の枝を踏んだ。バキっと音が鳴る。
猫「誰だい?!」
猫は少年の方を向く。そしてゆっくりと近づいてきた。そして猫が口を開く
猫「君、名前は?」
?「えっ?」
猫「名前はって聞かれたら即答せんかい!これだから最近の若い者は....」
アベル「...僕、アベル。君は?」
ベラ「なーんだ言えるではないか!私はベラ。見ての通りマジックキャットの一種だ。」
アベル「マジックキャット?」
ベラ「あれ?もしや知らない感じ??てか君の服装...お前この世界の人間か?」
アベル「えーっと...」
ベラ「まあいい、順を追って話そう。この世界には多種多様な生き物がおってな、お前のような人間もいれば、エルフ、ドワーフ、ドラゴン、ゴブリンなどなど。そして、その一つがこの私、マジックキャットなのだ。」
アベル「僕、異世界転生ってやつをしたの?」
ベラ「んー状況がなんとも分からん状態ではあるが、まあそうだろうな」
アベル「そうなんだ...」
ベラ「まあそんな落ち込むな。お前見たところキャスターには向いていそうだからな」
アベル「キャスター?」
ベラ「俺たちマジックキャットを操る者のことだ。昔は結構いたんだけど最近は減ってねぇ。」
アベル「何かあったの?」
ベラ「『開発者』だ」
アベル「開発者?」
ベラ「ある日、この世界に突然10人の悪い奴が現れてな。私たちはそいつらを開発者と呼んでいる。開発者はキャスタ―を恐れて、次々とキャスタ―を殺していったんだ。その結果、キャスタ―は減り続けて、今じゃほぼ0に近い。」
アベル「なんでキャスタ―を殺すの?」
ベラ「キャスタ―は極めれば最強の職業と呼ばれているからな。強すぎるんだよ」
アベル「ベラにも昔はいたの?キャスタ―」
ベラ「あぁ...でも開発者に殺された」
アベル「....」
ベラ「だからお前にはキャスタ―になって開発者を倒してほしいんだ!」
アベル「でも...」
ベラ「大丈夫や。私がサポートしたるから。それに開発者ならお前が帰る道を知っているかもしれないぞ」
アベル「えっ?どういうこと?」
ベラ「噂程度だけど奴らも異世界転生しているって話だ。本当かどうかは知らんけど」
アベル「...わかった。僕でよければやってみる!」
ベラ「そうか!なら」
ベラは手を出してきた。
ベラ「誓いだ」
アベル「うん」
アベルはベラの手を握った。
ベラ「よろしく、新たなキャスタ―」
続く




