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向日葵が枯れるまでの恋人

作者: 來々菜

「君に似合う花だと思うんだよね」

あの夏貴方がくれた向日葵を思い出す。これを思い出すだけで胸が締め付けられるほど苦るしく、苦い気持ちになる。この思い出がほとんどの私の夢。あの一言だけでは貴方が伝えたい言葉は今の私にも理解ができない。季節?雰囲気?習性とか?考えても答えは出ないし考えてる時間が辛い。

そう、あの夏までは私と貴方は恋人だった。

出会いはよく覚えていない。ずっと仲良かったのかどこかで会ったのか、不思議なくらい記憶にないのだ。

ましては恋人だったことなのかも怪しい。

だけど確かに私の中にいた貴方

貴方が私の中からいなくなったのは昨年の秋。

急に心のどこかが欠けた気がしたと思えば貴方は消えていた。窓には貴方がくれた向日葵を育て、種を植え、立派に育った向日葵がベランダから日光を必死に与えてもらおうとたいして綺麗でもない濃い緑色の葉を広げて立っている。

貴方と別れてもうどのくらい経つのかもよくわからない。

ほんとに何も

貴方だけが私の生き甲斐だったのに

依存していた

もう今日で最後にしよう。

儚く散ることなんて考えていない

私の部屋に大量に撒かれた睡眠薬を取り眠りについた。

次起きる時には貴方を忘れているといいな

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