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誰にも話してない秘密 1

今回の内容は過去一に死について書いています。

苦手な方は飛ばしてください。

私は優太にも家族にも話してない秘密がある。

それは、本気で自殺の計画をしていること。

自殺して、生きてたケースが一番嫌だ。

だから、本気で考えている。


~私の自殺計画~

9月1日

夜23時

高層ビルからの飛び降り

薬の過剰摂取を行うこと

後ろから落ちること


本気で死に考えてるからこその計画。

死にたいときに死ぬのが一番いいと思ってる。

けど、あらかじめ決めておく。

そうすると、それまでに準備ができる。

だから、決めた。


3か月後、私は飛び降りる。

その前にいつ死んでもいいように遺書を書いた。


優太にも書こうと思った。

けど、会ったことない人に遺書を書くのは気が引けたから書かなかった。

それに、書いたら泣いてしまい死ぬ気持ちがなくなってしまいそうだった。

親とは縁を切りたいほどの関係だったから書いてない。


優太にも親にもそのことが悟られないように。

私は今までの生活を送っていた。


~父との最後~

約束通り、父と水族館に行く予定だった。

けど、朝を迎えても迎えが来なかった。

父に連絡しても連絡がつかなかった。

私は病院に走った。

全力で、死ぬ気で。


病院についた。

病室まで行き、ドアを開けた。

先生から告げられた。

「今朝、息を引き取りました」

「えっ、嘘、でしょ、」

「私たちも全力で治療をしてきました。しかし、病気の進行のほうが早かったです」

「・・・」

私はその場で泣き崩れてしまった。

「ご冥福お祈りします、」

「・・・」

「では、私たちは片付けなどをします。お父様と最後お話しなさってください」

「はい、」


「お父さん、聞こえるかな、 私に昨日話してくれたこと、これまで教えてくれたこと

全てに感謝してます。3か月後に私もそっち行くからね、」


私はそう言い残し病室を後にした。

家には帰らずに、薬局に寄った。

私は、今日この日に死のうと思ったのだ。


「これ2箱ください」

「すみません、未成年には売れないんですよ」

「でも、母が、風邪で苦しそうにしていて、うちは片親だから、頼れる人が居なくて、」

「わかりました。それならお売りいたします」


私は風邪薬を2箱買った。

そして、書いた遺書を家から持ってきて、

高層ビルの屋上に行き、

靴を脱ぎ、

薬を全部飲んだ。

気づいたらもう夜だった。

「きれいな夜空、死ぬにはいい日だなぁ、」

そして今遺書を読み返している。


「拝啓、生前の私へ

私の人生を生きてどうでしたか?

楽しいことはありましたか?

今死ぬことができた私はとても幸せです。

今までで一番幸せ。

けど、ただ一つ、

大好きなあの人とキスをしてから死にたかったな。

けど、後悔はない。

あの人はいい人だから私なんかとは釣り合わない。

他にいい人がいる。

あの人が笑顔で居ればいい。

前世の私今日までありがとう

来世があるならよろしく」


私は自分に向けて書いた。

他の家族、友人には書いてない。

いや、書きたくなかったのほうが正しいでしょう。


「今更読み返しても気持ちは変わらないや。よし、私の人生終わり。

ありがとう私。また来世でね」


そうつぶやきとんだ。

はずだった。


なのに、体がまだ、足がまだ、地面にある。


正面を見ると誰かが私のことを引っ張っていた。


「この人は誰、?」

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