私は静かに枯れて散る
政略結婚で婚姻した私は、父の死後、爵位と家を奪われ乳飲み子の息子さえも取り上げられた。
気付いたら貧民街に捨てられていた。
私は恥ずかしくて生きていけない。
だから、護身用に持っていた短刀で自らの胸を突き刺した。
貧民街に誰かが死んだところで、誰も騒がない。
こうして私は枯れるように散った。
肉体を失った私は、死霊となりいつしかアンデッドを従える女王となり君臨した。
私の息子も、成人した日に夫と後妻に殺されたらしく、今はアンデッド騎士として私の側に居る。
此処には王国に恨みをもつアンデッドしかいない。
目先にある王国を滅ぼすため、私は玉座からたちあがった。
さあ、蹂躙の始まりよ。