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冒険者編1


 僕は漸く12歳になった。これで冒険者登録ができる!

 父様が許可してくれたから多少は外に出て低レベルの魔物を倒してレベル上げをしたけど、滅多に行けないし護衛を連れて行かなきゃダメだから中々力を使えないんだよね。

 父様には街中のクエストからやるって言ってあるから漸く1人での行動ができるようになった。

 

 僕の今のステータスは



 

  サミュエル アルバート  12歳 #

 状態:良好 レベル8

 スキル:生活魔法 鑑定5 魔力操作6 魔力感知6

 隠密4 偽装 強化 認識阻害4 料理10 思考加速4

探索4 剣術3 棒術3 弓術3 鞭4 体術6 空間収納5

付与4


 魔法適正:土(植物) 風(雷) 光(回復) 闇(影) 空(時空)



 初級冒険者はレベル5〜10だから登録しても出来る仕事はあると思う。魔物を倒してレベル上げをしながら素材をギルドに売って自分のお金が欲しい。父様は僕に甘々だからすぐお小遣いをくれようとするから困る。

 とりあえずの初級装備は甘えて揃えて貰ったけど。

 解体用ナイフ、個人認証付きのウエストポーチタイプのマジックパックに個人認証付きのお財布(個人認証がないと誰でも使える。値段が違う)皮の胸当てに衝撃吸収がついた服のセット、念のためテント(中は自分で拡張済み)キャンプグッズ等色々。武器はずっと使ってるのがあるから大丈夫

 とりあえずは登録に行こう!







「じゃあ、登録に行ってきます」


「馬車で送らなくて良いのかい?やっぱり誰か護衛について行ったほうが…」


「父様。護衛なんてつけて行ったらどこかのお金持ちの道楽だと思われちゃうでしょ!日帰りの仕事しか受けないから大丈夫です」


 家を出るのも苦労するよ…まぁ12歳なんてやっぱり子供だもんね…心配してくれるのはわかるけど、そろそろ弟達もいるんだから子離れして欲しいな



 乗り合い馬車を使いながら領土の中心街まで出てきた。

外壁門から大きな通りを進み1番大きな交差点の一角に冒険者ギルドはある。何かあった時の為に比較的門に近いのはセオリーだよね。5階くらいの建物でかなり大きい。多分訓練所とかもあるんじゃないのかな。

 ドキドキしながらも中に入る



 中はカウンターがあってお酒も飲めるお店もあってって思ったら、意外にも役所みたいだった。2階まで吹き抜けたフロアでカウンターが並んでて業務別に区切られててわかりやすい。

 依頼カウンター・報告カウンター・買い取りカウンター・登録カウンターは1番端だね。


 「こんにちは」


 登録カウンターにいるお姉さんに声をかける


「こんにちは!冒険者登録ですか?」


「はい。12歳になったので登録に来ました」


 お姉さんはにっこり笑って登録をしてくれる。


「…はい!これで記入は大丈夫ですね。後は血を貰ってギルドタグの作成になります」


「お願いします」


 僕は針を指して血をギルドタグに一滴垂らすと、タグが一瞬光り、そこには僕の登録タグができた。


「これがエルさんのギルドタグになります。無くさないようにネックレスにするなり腕につけるなり皆さんそれぞれなのでご自由にしてください。ステータスの開示は自分で見せたくないものは非表示にしてくださいね!無くした場合の再発行は銀貨5枚5万ゴルドなので気をつけてね」


「はい」


 とりあえずお財布の中に入れておく。

 ギルドは階級があって9級ー1級(1級が1番上。この国でも10人もいない)6級くらいから冒険者としては一人前になるらしい。とりあえず目指せ6級かな?

 ギルドの細かい内容を聞いたりして一通り説明が終わったので受けるかわからないけど依頼ボードを見に行く




 依頼ボードには色々貼ってあるけど階級ごとに場所が決まっててわかりやすい。


「んー、やっぱり最初は常設の薬草かな?」


 常設依頼は先に依頼の受理手続きなしでも大丈夫だからこのまま行くか。



 僕は門を出て南の草原まで歩いて行きそこから森に向かって街道から逸れて薬草採取をする。待ってて良かった[鑑定]!

 依頼のメモにも書いてあった絵と似てるのを鑑定してみると案の定薬草だったので、同じものを探して鑑定して〜…を繰り返してあっという間に30本くらい見つけた。10本単位らしいので10本づつ緩く結び、蓋付きのカゴのケースに入れる。これも最初から準備しておいた。薬草の状態が良くないと買い取り価格も下がるらしいからね!マジックバックがあれば持ち運びも気にならないからね。



 ガサッ



 魔力感知にも反応あり!これは…ホーンラビットか!


 僕は風下に移動して体制を低くしながら杖を取り出して構える


 「エアバレット!」


 ギャウッと言う声と主にホーンラビットは倒れる。


「よし」


 近づいて獲物を見ると頭部と角に命中してた。初めて護衛付きで森に行った時も魔法で仕留めたけど、エアカッターにしたら色々ぶつ切りで視覚的衝撃が強くてリバースしたよね。それ以来なるべくバラけないようにしてるけど、風魔法も土魔法も獲物を綺麗に狩れないんだよな〜。毛皮がボロボロになる。水魔法なら溺死させるのに…早くレベル上げて雷魔法が使えるようになれば違うかな?がんばろ!


 ホーンラビット を空間収納にしまいまだ時間が早いのでもう少し薬草を探す。


 お昼過ぎた辺りで持参したランチのサンドイッチを食べ、早めに帰る


 ギルドで薬草×40を出し、ホーンラビット×5を買取に出す

今日は6,500ゴルドになった。宿代が2〜3,000ゴルドだと思えば食費を入れたら貯金は中々出来ないね。普通の冒険者は大変だ。まあこれで門の外にも行けるから魔法の練習もできるし成人の儀まであと3年!頑張ろう!

 











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