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 「サミュエルちゃあああああん!!!!」


そんな悲鳴のような声をかけながら母様とはまた違う美女が僕の部屋になだれ込んできた。

 寝起きで頭が働いてないけどびっくりして布団から飛び起きた


 その美女はそのまま僕を抱きしめる…いや待って!けっこう強い!痛いんだけど!しかもたわわなお胸に押し付けられて苦しい…!!


「レティシア姉様そのままだとサミュエルが酸欠で落ちますよ」


「朝早くに来たと思ったらサミュエルを抱き潰す気か?自分のレベルを考えなさい。」



美女の後ろにどうやら父様と母様がいるみたいだけど…意識がそろそろ…もた…ない…



 美女の腕の中で僕は気絶してしまい慌てた皆んなが落ち着くまで暫くかかりました



――――――――


「ごめんなさいね。サミュエルちゃんに会えると思ったら嬉しすぎて」


 恥ずかしそうに頬を染めながらレティシア様はゆっくりお茶を飲む

 僕が気絶したりと色々あったけど今は皆んなでテラスでブランチを取っている。


 どうやら昨日父様がレティシア様に洗礼の内容を連絡したらしく対策を相談したいと言ったら朝イチで転移のスクロールを使って来たらしい。転移?そんな簡単に出来るの?っと思ったら空属性に適正があると国に保護されて育ち、働けるようになると転移のスクロールを作ったり空間拡張を付与した拡張商品(お財布やマジックバック)を作る仕事に就くのだそうだ。危なっ!良かったそこは偽装出来て…それにしても…レティシア様は本当に美女だ…輝く金髪に澄んだ青い瞳…お姫様と言われても納得出来る。これで10歳と8歳の子供がいるなんて…。こんな美女が妻なのに妾を作る父様って…でもそれもレティシア様の思惑が入ってるみたいだし…



 「なんか…父様ずるい…」


 そんな事を思ってたらついポロリとこぼしてしまった


「ミュー⁇父様は何かしてしまったのかな?」


 焦る美中年


「レティシア様みたいな素敵な奥様がいるのに母様まで…そのうち誰かに刺されるんじゃないんですか?」



「イヤイヤイヤ!私はレティシアもミシェルも同じくらい愛しているからねッ!!」


「そうよ旦那様は私のお願いでミシェルを迎えてくれたんですの!愛しい旦那様と愛らしいミシェルと暮らせるなんて幸せなのよ!」


「ふふふ、私も愛しい旦那様とレティシア姉様と一緒で嬉しいですわ」


 愛する2人に言われて嬉しそうにデレデレしてる父様…良いなぁ〜やっぱり好きな人と結婚したいよね〜


「でも父様がこんな美女2人に愛されてるのはやっぱりずるいです。僕もそんな結婚が良いです」


 ちょっと頬を膨らませながら言ったら3人にギュウギュウに抱きしめられた!!!ちょっとまた落ちるよ僕!!

 その後僕の授業の時間までわちゃわちゃされたのでとっても疲れてしまった…



――――――――


 「さてミューがいなくなった所でこれからの事を話そうか…」


「「ええ」」


「昨日ミューはこれから体を鍛えて男らしくなりたいと言っていたので許可した事は話したからわかってると思うが、正直どんなにトレーニングしてもムキムキにはならないと思う。筋肉はついても多分細身なままだと余計にミューの魅力が上がる未来しか考えられない」


「確かに…あんなに可愛いサミュエルちゃんだもの旦那様と同じで筋肉はついてもムキムキにはならないと思いますわ」


「私の家系も男性でもムキムキな方はいませんわ…」


「魅力になるとわかっててもレベルを上げて強くなるのは悪い事ではない。レティシアと同じで自分より弱い人はお断り出来るようになりたいそうだ」


「そうなの!ふふふ、血は繋がってないのにあの子レティシア姉様に似てるのよ!」


「まぁぁぁ〜♪」


私達の言葉が嬉しかったのかレティシアは扇子を握り締めながらプルプルとしてる。あれは多分嬉しすぎて暴れたいのを耐えているんだな。(笑)

 本当に血は繋がってないけれどあの子はレティシアによく似ている。幼い頃から聡明な所も、流されるのではなく自分から掴みに行く所も…あの子の幸せの為に私達でできる事はしていこう


「司祭様にお願いして母体適性は成人の義までは隠せると思う。母体適性が無くても魔法適正であの子は引く手数多だろう…次男だから好きに生きてほしいと思っていたが…あの子を守れるように後10年の間に力をつけなくては」


「そうね、王家や公爵家、他国からも目をつけられるでしょう」

 

「どうしますか?」


「まずミシェルは身体を大事にしてその子をしっかり産んでちょうだい!今度は女の子でも良いわ!楽しみね」


「分かりました!どのみち私にはそんなにできる事は無いのでこの子をしっかり産む事を考えます。そしてサミュエルとよく話をしてあの子の気持ちを大事にしていきますわ」


「「それでいい」」


「私はお茶会などでサミュエルちゃんを守ることの出来る人がいないか調べてみるわ。」

 

「そうだね。ウチの親戚筋にいたなら良かったがいないからな」


「私の実家が何か言って来そうなのでサミュエルちゃんの成人前に適齢の子達の縁談はまとめてしまうわ」


「後はウチの強みがある物が出来ると良いんだが…税収は悪く無いが交渉に出来るような物があると、勅命で無理矢理サミュエルを取られる事も無いんだが…それは直ぐには難しいから後々考えよう」


「多分サミュエルちゃんの魔法適性は直ぐに知れ渡るでしょう。だから私が()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と言う事にしておくわ。適正があってもバカではどうしようも無いともね」


「その辺りは君に任せた方が上手く行くからお願いするよ!いつもすまないね」


「大丈夫ですわ!バカな者は私に陰口としてミシェルの事を言ってくる物もいますが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()もの…身分が元男爵令嬢で低いという事実くらいしか肯定してないですから」



「全く君は頼もしい限りだよ」


 そんな保護者達の悪巧み達など知らずに僕はひたすら勉強と鍛錬と魔法を鍛えたのだった






 

 サミュエルの家族構成


ランベール・アルバート 34歳


レティシア・アルバート 30歳

 20歳で結婚直ぐ出産 長男10歳 長女8歳


ミシェル・アルバート  28歳

 18で結婚レティシアの子供と年齢が被らないようにした

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