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 あれから一週間後、王都から父様が招いた教師達が領地に着いた


「サミュエルが希望してた先生方が来られたよ!これから

数日様子を見てそれから本格的に勉強内容が組まれるからね。最初は無理せずやるんだよ」


「父様ありがとうございます。

先生方も遠い所来て頂いて感謝します。これからよろしくお願いします」


 父様が紹介してくれたのは…

歴史や一般常識を教えてくれるおじいちゃん先生のビョルン先生、マナーや貴族の事を教えくれる父様と同じくらいのヘンリク先生、数学や文字などの基礎を担当するリリィ先生、剣術や護身術担当のジョーンズ先生の4名だった


「サミュエル・アルバートです。先生方ご指導よろしくお願いします」


 僕は先生1人1人の顔をゆっくり見て挨拶をした


「ホッホッ、これは中々将来有望な人材ですな。サミュエル様よろしくお願いします」

 

 先生方のまとめ役なのか代表してビョルン先生が答えてくれた。白い髭がたっぷりあって丸メガネをしてるので某魔法学校の校長先生に似てる気がする。瞳に思慮深い知性を携えてるのも似てる所以かもしれない。

 まだ授業は直ぐには始まらないけどとっても楽しみになっていた。




 勉強が始まりこの世界について分かったのは、魔法があるからかやはり文明的には中世西洋世界のようだった。魔道具があるから生活としては便利だけど、移動は馬車なんだよね〜。

 まぁ僕は乗った事ないけど…


 魔法は5歳になったら神殿で洗礼をうけると創造神様からスキルを授かる事が出来るのでそれまでは使えない。これは国民が必ずやる事で平民でも洗礼を受ければ生活魔法やスキルを得る事が出来る。ただ平民は魔力量も少なくスキルを得る事があまりないらしい。

 貴族は平均2・3個の魔法適正の属性がありスキルも授かる人が多い。その中でもレアスキルというものがありこれを得ると国の保護対象になる事もあるとか…スキルは欲しいけどそれで行動を制限されたりするのは嫌かも…



 そんな勉強の合間の休憩時間…やっぱり1人で庭にいる。なんでかというと、使えないと分かってても一度は出来るか確認したいよね!って事で!


「ステータスオープン!」


 

 サミュエル アルバート  4歳

 状態:良好 レベル1

 スキル:生活魔法 鑑定 

 魔法適正:土(植物) 風(雷) 光(回復) 闇(影) 空(時空)



「ぅえ?本当に出た…」


 ん?ステータスを見れたのはいいけどちょっとおかしく無いかな?スキルの生活魔法はいいとして、鑑定も嬉しいよ。魔法適正が5個…やばいんじゃないのかな。あれ?洗礼受けてないけど魔法使える…?


「ライト」

 

 僕の目の前に光が浮いている


「使えた…」


 ちょっとびっくりしすぎて思考が上手くまとまらないんだけど、とりあえずライトは消そう。消えろーって念じたら消えた

 ちょっと体力が奪われたような感じがする魔力量とか数値化してなかったけど消費したって事かな。


 その後色々検証してみた所、ステータスオープンは鑑定で自分をみた結果だった。スキルの熟練度とかあるのかわからないけどせっかく使えるなら色々使ってみるようにしよう。

 子供が小説が好きだった影響で色んな物語を読んでおいて良かった〜!1人になれる時を見つけてまた練習しよう。



 



 先生に教えてもらったり家の図書室にあるスキルや魔法の本から知識を増やすと鑑定でもより詳細な事が分かるようになりやはり熟練度もあるようだった。今の僕のステータスは




 


 サミュエル アルバート  4歳

 状態:良好 レベル1

 スキル:生活魔法 鑑定2 魔力操作2

 魔法適正:土(植物) 風(雷) 光(回復) 闇(影) 空(時空)




 魔力操作が増えて鑑定も上がったんだ!スキルは適正があると増えたりもするみたいだから色々試して習得できるものはしたいと思っている。出来たら偽装とか隠匿とかが欲しい5歳の洗礼迄に自分のステータスを偽装出来ないと今後の生活が不安だからね。でも最近ジョーンズ先生が僕の護衛も兼ねるようになって中々1人になれる時間が少ないんだよね…



「サミュエル様そろそろ休憩してはどうですか?」


 今も護衛をして読書の合間に休憩を進めてくれる


「うん、じゃあジョーンズ先生も一緒にお茶にしましょう」


 ジョーンズ先生は20代後半で騎士団で隊長にまでなった実力派さんだけどある討伐で部下を庇い肩に大きな傷を負って後遺症が残り退団したそうだ。リハビリも兼ねて家に来てくれたらしく、僕との基礎訓練や体力作りは先生にとっても丁度良いみたい



「しかしサミュエル様はその年齢でかなり難しい本を読んだりして凄いですね。私など同じ年齢の時は暗くなるまで外を駆けずり回っていましたよ」


「僕的にはそこまで体力が無いので凄いと思います」


「魔法の本も適正が分かるまで見もしませんでしたよ」


「僕は魔法に凄く興味があるので例えその適正が無くてもその魔法を知りたいです」


「確かに適正以外の魔法を知る事も大切ですね、相手の属性によっては戦い方も変わります」


「そうなんですね!それは興味があります!教えて下さい!」


「ハハハ!その探究心が凄いです!自分が分かる限りの事をこれからお教えしますよ!」


「はい!楽しみです」


 



 夕食は母様も先生も皆んな一緒に食堂のテーブルで取るのが家のルール。父様は王都に行ってるので今はいない

 

「サミュエル様は本当に頭が良くて何でも吸収するので教えがいがあります!」


「ホッホッ、それは分かりますねついつい先に進めてしまうのが最近の悩みですな」


「まぁ、先生方にそう言って貰えると(わたくし)も安心です」

 

 テーブルでもジョーンズ先生が僕の事で会話をするのでちょっと恥ずかしい…


「文字や計算もあっという間に覚えてしまいました。書くのはもう少し経験が必要ですがそれ以外は同年代の子と比べても優秀だと思います」

 

「マナーも覚えが良いのでこの調子で行けば、誰よりも洗練された紳士になれますよ!…今はまだこの様に照れてお顔に出てしまうのがなんとも可愛らしいですけど」

 


 うー、先生方の賞賛が凄すぎて恥ずかしい…文字はアルファベットに近かったから比較的覚えやすかったし、計算はまだ簡単なだけなのに…


 こんな感じで4歳は日々勉強やスキル習得や鍛錬であっという間に過ぎていっていよいよ5歳の洗礼を受ける日が近づいた


 





補足

1日24時間 一週間6日 月30日 1年間360日

一週間 火 水 土 風 光 闇


魔法の種類

生活魔法 種火(プチファイヤ) コップの(ウォーター)ライト クリーン

魔法の属性 火(炎) 水(氷) 土(植物) 風(雷) 光(回復) 闇(影) 空(時空) 聖属性


()内は上位魔法。レベルが40以上にならないと使用不可能

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