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冒険者編7

 次の日の朝、ダンジョンに潜るのは今日迄の予定。でもしっかり食べる2人の為にスープとポテトサラダや腸詰を焼いてコッペパンに挟んでホットドックにする。勿論ケチャップとマスタードは自作。

 

「今日も朝からご飯が美味い」

「本当だよね気をつけないと食べ過ぎて体が重くなりそう」

「僕もいっぱい食べてハルトやジークみたいに筋肉がしっかりついた身体になりたい」


目指せマッチョ!なのに筋肉はついても細いまんまなんだよなーもっと腕とか太く、胸板厚くなりたい


「エルは今のままで十分可愛いよ」

「俺もエルくんは今のままが良いなぁ。抱き込んだら腕にすっぽりサイズだと可愛がり易いからね」

「わかる。抱き込んで寝るのに丁度良いよな」


「…⁈ だっ抱き込むって!?なんで?」


  顔が熱いから赤くなったのがわかる。


「勿論エルを嫁に貰った時の希望」

「そうそう。早く成人して欲しいよね。」


 「え?それまだ続いてたの?」


 また嫁に来い話。2人ともこんなにイケメンなのになんで僕?からかってるだけ?


 「からかってるわけじゃないからな。このままだとエルに全然意識して貰えなそうだからこれからはガンガンアピールしていこうと思って」

 「俺もまだ出会ったばかりだけどエルくんに意識して欲しいから頑張るね」


 ええ?どうなってるの?本気?2人は僕が母体体質って事も知らないのに…

 ちょっと思考に落ちてたら、2人がすぐ隣にきてたのに気づかなかった


「今日も朝飯ごちそうさま。美味かった」

「エルくんに胃袋掴まれたからね。これからもよろしく」



 ハルトがそう言って頭にキスを落とし。反対側ではジークが手を取って指先にキスを落とす…流石騎士様…じゃなくて!!


 瞬間更に真っ赤になる!!!!

僕がキャパオーバーで真っ赤になったままフリーズしてると、2人は野営の片付けをしてくれていて、意識が戻って来た時にはもう出発できるようになっていた



「はぁ」

「じゃあ今日もやるか」

「…はい。お願いします…」


 セーフティエリアを出て10階層を攻略し続ける


「やっぱり魔物の数が多いな。スタンピード(溢れる)前に一旦締めて各階層を一層した方がいいな」


「そうだね。予想通り、だからもう準備は終わってるよ」


 どうやら辺境伯からハルトへの依頼はダンジョンの調査と間引きらしい。ダンジョンは魔素が溜まりすぎると魔物の数が急増して最後にはダンジョンの外に出てスタンピードになってしまうらしい。

 昔、各領地でダンジョンの管理をしてなかった時は魔物が溢れて各地に被害が出る事もあったから今では国からダンジョンのある領地には管理を必ずする様になっていて、国からの支援もある。冒険者ギルドも領主とやり取りをして上手く管理するシステムが出来上がっていて、今回みたいに溢れる兆候が見えるダンジョンに攻略できるランクの冒険者を派遣したりして対策してるらしい。色んなランクのダンジョンがあるからそれなりに依頼が個人に固まらず出来て、冒険者にも良い収入になるから人気も高く皆選ばれる為に日々頑張ってギルドポイントを貯めてるから柄の悪い人は一部だけで皆んないい人が多い。

 僕も色んな先輩から数々の事を教えてもらったし、新人の採取依頼ってのも受けた事がある。やっぱり周りの人と円滑な関係を築かなきゃ生き残れないからね。



 「そろそろ休憩するか」


 ハルトがそう言ったのは、また何回かバトルロワイヤルした後で、後もう少ししたら階層のボス戦になる前だった。


 「この階層のボスは何なの?」

「ここはオーガキングだな。キングと配下が10体前後ってとこ」

 「まぁそんな時間かからずに終わると思うよ。」


 オーガキングかぁ、でかいんだよね〜、2.5メートル〜3メートルあるから武器の間合いが取りづらい。接近戦だと身体強化しても力負けすることがあるんだよな〜…



 休憩が終わって座っていた倒木から立ち上がる時に木の棘が当たったのかチクッとしたので立った後、座っていた所を見直したけど、何もなかったから特にこの時は気にしなかった。でも…この後が…大変だった






――――――――――――――――


 ボス戦を危なげなく終わり階層の転移陣に登録が終わり後は帰るだけになった時に自分の体が何かいつもと違う事に気づく…よくわからないけどふわふわして熱い気がする…


 「どうした?エル?ケガしたのか?」

 「怪我はしてないけど何か熱い…熱でも出て来たのかな」

 「え?エルくん大丈夫?」


 僕の様子がおかしい事に気づいたハルトが顔を覗き込む。頬を包まれて視線を合わせられる


 「確かに熱いな…熱か?」


 ジークが心配して背中に手を添えてくれたんだけど、ちょっと触っただけなのに全身が粟立った。


 「んぁっ!」


 ビクビクっと体が戦慄き思わず変な声が出ちゃうし膝から力が抜ける…


 ハルトがそのまま僕を抱き止めてくれたけど、もう自分では立つ事ができなかった。 

 変な声が出そうになるから僕は必死に声を出さないようにして、慌てたハルトとジークに抱き抱えられたままダンジョンを後にした。 


 辺境伯家の馬車が待機してたので、それに乗り領都まで急ぐ


 「何だ?エルはどうなったんだ?」

 「わからない。屋敷じゃなくて宿の方が近いから宿に行こう。医者も呼んでおく」

 

 エルが息を荒くして歯を悪意縛ってるのに胸が痛くなる…

 ジークもエルが気になってしょうがないけど、伝達魔法を使い屋敷と宿に連絡を入れて、医者の手配をした


 「毒なんて受けてないし、何が原因だろう」

 「予想もつからないな。ポーションも効かないし」


 

 

 宿に着いて案内された部屋に行くと医者はもう待機していた


「急に暑がってその後力が入らないのか1人では立てなくなったんだ」


 「わかりました。ひとまずベッドに寝かせて下さい」


 エルをベッドに寝かせ何があっても良いように近くに待機する

 「少し触りますよ!何か違和感があったら教えて下さい」


 30代であろうその医者はエルの首筋を触って体温を確認したり。魔力を流して体を確認している

 その間もエルは体をビクつかせ声を上げないように耐えている。


 「これは…ダンジョンにいたんですよね?何か変わったことは?」


 「いや、今日は10階層を攻略してボス戦の前に一度休憩してボスに挑み。終わったらエルがフラフラしだしたんだ」


 「ふむ。という事は魔蟲に噛まれたのか?」

  

 「先生何かわかったんですか?」


 ジークが知り合いであろう医師に問いかける


「今の状況は媚薬を飲んだ時と同じ症状が出ています。話を聞く限り媚薬を口にする事はなさそうなので、魔蟲に噛まれたかと」


 「魔蟲というのは?すみません知らなくて」


 「いえ、知る人は余りいないでしょう。我々医師も正確な姿は分かりません。ダンジョンの中に生息するのはわかってるんですが、どのような場所にいるのかも分かりません。偶にその蟲に刺されて同じような症状が出る事があるらしく報告が上がってはいますが、何せ症例数も少なくて余り詳しい事はわからないのです。」


 「それで対処法はわかっているのですか?」


 「対処は普通の媚薬を盛られた時と同じですね。でも…彼は未成年でしょうか…?」


 その医師も眉を下げながらエルを見る。


 「とりあえず、魔蟲に噛まれると独特の紋様が浮かぶらしいので噛まれた場所を特定したいので服を脱がして確認しましょう」


 そう言う医師のもと、エルのローブを脱がし簡易防具やトップスを脱がせるもエルの体は綺麗なだけで噛まれた紋様は見当たらない。脱がす間もエルは刺激に耐えてるがやはり脇や腰を触ると声が漏れてる為こんな時なのに下半身に熱が籠る


 上半身にないのでボトムスを脱がして確認するとお尻の下の足の付け根あたりに赤い紋様が見つかった


 「これですね…でも…私の知っている紋様と少し違います」


 医師はカバンから手帳を出しページを捲る。今までの経験や実際などを書いてあるだろうノートに魔蟲に噛まれた人の紋様と症状やどう対処したかが載っている。見比べると確かに少し違うようだ。


 「気になるところではありますが、とにかく早く楽にしてあげた方がいいでしょう。」


 媚薬と同じと言う事はエルに何回か出させないといけない。


 「では私は部屋の外に出ていますので、お二人に任せますのでお願いします」


 医師は出来たらサンプルとして出したものを取っておいて欲しいと言い残して出ていった…






 

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